ディスカバー・ニッケイ

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福田 恵子

(ふくだ・けいこ)

@fukuda

大分県出身。国際基督教大学を卒業後、東京の情報誌出版社に勤務。1992年単身渡米。日本語のコミュニティー誌の編集長を 11年。2003年フリーランスとなり、人物取材を中心に、日米の雑誌に執筆。共著書に「日本に生まれて」(阪急コミュニケーションズ刊)がある。ウェブサイト: https://angeleno.net 

(2020年7月 更新)


この執筆者によるストーリー

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1988年渡米、ラーメンブームの火付け人、甲山貴明さん

2018年7月26日 • 福田 恵子

客の求める味 その店がリトルトーキョーのファースト・ストリート沿いに開店した当時は大きな話題になったものだ。時は2002年、店の名前は「大黒家」。とんこつラーメンを出す店として日本人のみならずアジア系を中心に人気を集めるようになった。店の前に張り出した黄色に黒字の看板の下の行列がいつしか馴染みの光景となった。 この店のオーナーが甲山貴明さん。今では12のレストランをロサンゼルス界隈に展開している毘沙門グループのトップだ。甲山さんは今からちょうど30年前の1988年、…

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「花嫁のアメリカ」実録
2006年渡米、カリフォルニア州サクラメント近郊在住~順子・クエストさん

2018年6月18日 • 福田 恵子

横田基地内で偶然の出会い 東京の八王子で生まれ育った順子さんは、「幼稚園の頃から、泣き声も大きくて、先生からも『意見をはっきり言う子だね』」と言われていました」と振り返る。将来は漠然とアニメの声優か、警察犬の訓練士になりたいと夢見ていた。早く社会に出たい! と思っていた順子さんは高校を中退、東京都下の横田基地で働き始めた。「私の父が若い頃に米軍基地で車両部の運転手を務めていただけでなく、母方の祖父も基地内でシビルエンジニアとして定年まで働いていたんです。父はその後、転職し…

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1990年渡米、ハリウッドで活躍するヘアメイク、松本安芸子さん

2018年5月21日 • 福田 恵子

「日本で経験積んでから渡米」が正解だった 2018年3月にアメリカで、4月には日本で公開の日米合作映画「オー・ルーシー!」に参加したヘアメイクの松本安芸子さんキャリアは34年、在米歴は27年になる。 バスケットボールと陸上競技が得意だった安芸子さんだが、もともと抱えていた膝の故障が原因でアスリートになる夢は断念し、東京都内の山野美容専門学校に進学した。1980年代当時、美容師は人々の憧れの職業だった。 卒業後は舞台俳優のヘアメイクに携わる会社に入社、新人時代からス…

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音楽でNIKKEIをつなぐ 〜 仲宗根ゆうこさん

2018年5月2日 • 福田 恵子

等身大の日系世代の世界  “ラテンと沖縄の融合で世界を元気に!”というコンセプトで日系ミュージシャンが参加する音楽イベントがある。その名はOKINAWA LATINA(オキナワラティーナ)。発起人は、ラテンロックバンド、ディアマンテスのボーカル、ペルー日系三世、アルベルト城間さん。そして2016年よりOKINAWA LATINAのプロデューサーを務める、仲宗根ゆうこさんに活動の経緯、また、自身と日系との関わりについて聞いた。 ゆうこさん…

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「花嫁のアメリカ」実録
1996年渡米、バージニア州ヨークタウン在住 ~ かおる・ホリデーさん

2018年4月4日 • 福田 恵子

横田基地で歯科衛生士に・駆け落ち同然で結婚 現在はバージニア州でエステティシャンとして働くかおるさんの出身地は東京の郊外、立川市。前回、東京オリンピックが開催された1964年の生まれ。 「毎朝、テレビでやっていた旅行番組を見てから学校に行くのが日課でした。小学校の卒業文集にはジャーナリストになりたい、と書きました。世界を駆け巡って活躍することを夢見ていました」 世界を夢見る少女は、高校卒業後に歯科衛生士の学校に通い、資格を取得した。そして、米軍の横田基地で働く叔父から…

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戦後沖縄の救済運動のリーダー比嘉太郎さんに学ぶ講演会を開催 〜 ドキュメンタリー作家、下嶋哲朗さん

2018年3月28日 • 福田 恵子

その活動は人種、国、宗教を超えた 戦争直後、世界中のウチナーンチュに呼びかけ、地上戦の果てに焦土と化した沖縄に物資を送ったハワイ生まれの二世、故比嘉太郎さんが率いた活動は、ドキュメンタリー作家、下嶋哲朗さんによって「海からぶたがやってきた!」の本になった。そして2018年7月、下嶋さんは、ロサンゼルス在住の沖縄民間大使、上原民子さんからの提案で、同市郊外のガーデナで太郎さんの功績を若い世代に伝えるための講演会を開催する。 講演に先立つ2018年2月、下嶋さんはカリフォル…

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「アメリカで日本の土鍋の魅力伝える」TOIROオーナー 武井モア奈緒子さん

2018年3月12日 • 福田 恵子

ミックスカルチャーのロサンゼルスへ その土鍋の店はウエストハリウッドのラブレア沿いにある。ハリウッド方面から南に車を走らせると、店名の「TOIRO」の大きな看板が目を引く。「十人十色のといろから店名を名付けた」と語るのは、TOIROのオーナー、武井モア奈緒子さん。最初、知り合いに「ロサンゼルスに土鍋専門店がある」と聞いた時は、一瞬、意味がよくわからなかった。土鍋だけを扱ってビジネスになるのだろうか? そんなにたくさんの種類の土鍋があるのだろうか? アメリカ人は土鍋を知って…

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教育者でありコミュニティ活動家の日系三世 — キティ・サンキさん

2018年1月22日 • 福田 恵子

貧困地区の学校転勤が教師としての転機 キティ・サンキさん。日系アメリカ人3世。平成29年(2017年)秋の叙勲で、旭日双光章を受章した。私とキティさんには共通の知り合いがいる。よく噂を聞いていたが、これを機会になぜ彼女がそこまでコミュニティ活動に熱心なのか、日系人と私のような新一世との共存についてどのような考えを持っているのか、ぜひ聞いてみたいと思った。私たちは12月のある日、リトルトーキョーの南加日系商工会議所で会った。 キティさんは、沖縄がアメリカに統治されてい…

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アメリカで生きていく理由 — 新納保夫さん

2018年1月11日 • 福田 恵子

大卒のプライド捨ててゼロからのスタート 新一世が引退後に日本に引き揚げる話を最近よく聞く。医療費が高いアメリカでは、安心の老後が送れないということを理由に挙げる人もいる。英語を使って生活してきた人でも「医療用語や専門用語は日本語がいい。日本だと言葉の心配がない」と言う人もいれば、「やっぱり家族が周りにいて、美味しい日本食が食べられる日本がいい」と言う人もいる。 新一世が、なぜアメリカに来て、アメリカで何を得て、また、老後もアメリカに残ろうとする場合、その理由は何かに関心…

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琉球王国の文化遺産を継承する北米沖縄県人会ウチナーグチ講座

2017年12月12日 • 福田 恵子

「カタヤビラ・ウチナーグチ」 活発な活動で知られる北米沖縄県人会(ロサンゼルス郊外ガーデナ市)で、ウチナーグチ講座が開設されている。ウチナーグチとはもともとは琉球王国で話されていた言葉。たとえ、沖縄県の人でも、若い世代は標準語とはかけ離れたウチナーグチを理解することは難しいのだという。 同講座は2017年に15周年を迎えた。創設者であり、今も主宰者として講座を運営する比嘉朝儀さんは次のように語る。「沖縄文化を次世代に継承する際に何かが欠けているといつも感じていた。沖縄で…