絆:ニッケイ・ストーリー ~東日本大震災から~

人と人との固い結びつき、それが、「絆」です。

このシリーズでは、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震とその影響で引き起こされた津波やその他の被害に対する、日系の個人・コミュニティの反応や思いを共有します。支援活動への参加や、震災による影響、日本との結びつきに関するみなさんの声をお届けします。

震災へのあなたの反応を記事にするには、「ジャーナルへの寄稿」 ページのガイドラインをお読みください。英語、日本語、スペイン語、ポルトガル語での投稿が可能です。世界中から、幅広い内容の記事をお待ちしています。

ここに掲載されるストーリーが、被災された日本のみなさんや、震災の影響を受けた世界中のみなさんの励ましとなれば幸いです。また、このシリーズが、ニマ会コミュニティから未来へのメッセージとなり、いつの日かタイムカプセルとなって未来へ届けられることを願っています。

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今、世界中から日本へ向けた、たくさんの支援団体や基金が立ち上げられています。日系による支援活動情報を入手するには、ディスカバーニッケイ のツイッターをフォローするか、イベントセクション をご覧ください。日本への支援イベントについて投稿する際は、「JPquake2011」のタグを付け、震災支援イベントのリスト上に現れるように設定してください。

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2011年東日本大震災の被災者に送ったメキシコのくす玉と応援メッセージ

2011年3月11日の早朝、画家の鈴木美登里さんはなかなか眠りにつくことができなかった。その日は朝から、日墨協会で自身とアーティスト仲間が企画した「マゲイの花(竜舌蘭の花)」という絵画展の開会式が予定されていた。眠ってしまった頃に電話がなり、友達から日本で大きな地震が発生したという知らせが入った。朦朧としたまま、次のように返事した:「心配しなくてもいいよ!日本ではいつも発生している地震の一つよ!」、と言って電話を切ったのである。

それから数時間後まだ朝のかなり早い時間だったが、美登里さんの娘に起こされ、手にしていたノートパソコンからマグニチュード9の大地震によって発生した、津波の映像を見せられた。日本の東北地方が大きな被害を受け、実はその地域には美登里さんの母親が住んでいたのである。映像を見るだけで、それ以上の説明は必要なかった。美登里さんは大きな衝撃を受け、一瞬悪い夢でも見ているのかと錯覚したが、ほんとうに信じられない光景だった ...

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「東北の新月」初上映会を仙台で開催!

東日本大震災発生から5年を迎える日の9日後となる2016年3月20日。私たち市民有志は、リンダ・オオハマさん製作の記録映画「東北の新月」の上映会を仙台で開催しました。映画は2月末に完成。その作品を収めたブルーレイを携えて、3月7日にリンダさんが来日。初演の地として仙台を選んでくださったのです。

上映会当日の午前9時。上映会場となる「せんだいメディアテーク」の扉が開錠されると、数十人が館内になだれ込み、一斉にシアターを目指しました。午前10時の上映開始に合わせて受付の準備をしようと思っていた私たちは焦りました。打ち合わせもそこそこに、各人が持ち場についたのが午前9時20分過ぎ。すでに通路は100名以上の人々でごった返す有様。

「2列に並んでお待ちください」。はやる気持ちの来場者に、誘導係の宮田達雄さんが優しく何度も声をかけ、混乱も収束。来場者たちは配られた整理券を片手に整然と場内へ ...

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3.11を忘れない:「東北の新月」- その2

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映画は、カナダではいつ公開されますか?

秋のバンクーバー国際映画祭で上映できるといいですね。映画祭に応募し、上映作品に選ばれれば2016年にカナダで初公開されることになります。

近年、良い作品がたくさん作られているので、上映できる保証はありません。サンダンス映画祭には今年12,793作品の応募があり、122作品しか上映されていません。その応募数ですから、可能性は高くありませんね。それでも私たちはベストを尽くし、上映されることを願っています。良い映画ですから、後は見てもらうだけです。


この作品が他の映画と違うのはどのようなところですか?この映画が(映画祭の上映作品に)選ばれるべきポイントは?

その質問には答えられません。この映画は、一人のインディペンデント映画作家が作った作品です ...

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3.11を忘れない:「東北の新月」- その1

今年3月11日、日本の東北沿岸部の町や村を壊滅させ、永遠に人々の生活を変えた東日本大震災の発生から5年が経つ。

バンクーバー在住の映画監督、リンダ・オオハマによる3.11をテーマにしたドキュメンタリー映画「東北の新月」の完成が近づいている。私たちはこの機会にいま一度立ち止まり、命を落とした何千もの人々を追悼し、生活を取り戻そうとしている何万もの人々に思いを馳せるべきだ。

宮城県庁に勤務する仙台在住の友人、南部努さんは、今なお仮設住宅に住む県内の人々について、以下の驚くべき統計を見せてくれた。

  • 応急仮設住宅(プレハブ住宅、2011年12月26日までに完成)- 団地数406、戸数22,095のうち11,535戸に24,746人が入居中(2015年12月31日現在 ...

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復興に影落とす人口減

3月11日に震災4年目を迎えた。遅々とした歩みだが、被災地は着実に復興に向かっている。集団移転先の整地。災害公営住宅の建設。店舗・工場の修繕と建替え。鉄道の復旧。事業の再開。速度に違いはあるものの、日々変わり続ける日常の風景の中に街の再興を感じ取ることができる。

しかし、子細にその歩みを見てみると、各地一様ではない。原発の影響を受ける地域と受けない地域。内陸部と沿岸部。都市部と農漁村部。どのような切り口でアプローチするかによって、その断面はいかようにも映る。

岩手県の沿岸部に位置する大槌町は、水産業を中心とする町だ。人口は1万2,600人ほど(2014年5月現在)。津波により流失した家屋は2 ...

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