3.11から4年:涙だけでは足りない

2011年3月11日を覚えていますか?
ちょうど朝起きて学校に行く支度をしようとしていた時、カナダのCBCラジオから電話があり、コメントを求められました。私はその時まだ、日本の東北地方を襲った悲劇について知る由もありませんでした。私は、かつて東北地方に9年間住んでいました。
最初に目にしたのは、テレビに映された狂乱とパニックの映像でした。福島第一原子力発電所の原子炉の爆発、建物が揺れ、崩れ落ち、道路が引き裂かれる恐ろしい光景、そして、東北の海岸線を越えてゆっくりとにじり寄るあの真っ黒い波。波は、内陸部に侵入し全てを飲み込み、一掃していきました。冷たく残酷な、死と破壊に成り代わった波は、行く手にあるものを、車も木も家もビルも、文字通り飲み込んでいきました。
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