ノーム・マサジ・イブキ

(Norm Masaji Ibuki)

オンタリオ州オークビル在住の著者、ノーム・マサジ・イブキ氏は、1990年代初頭より日系カナダ人コミュニティについて、広範囲に及ぶ執筆を続けています。1995年から2004年にかけて、トロントの月刊新聞、「Nikkei Voice」へのコラムを担当し、日本(仙台)での体験談をシリーズで掲載しました。イブキ氏は現在、小学校で教鞭をとる傍ら、さまざまな刊行物への執筆を継続しています。

(2009年12月 更新)

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絆:ニッケイ・ストーリー ~東日本大震災から~

3.11を忘れない:「東北の新月」- その2

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映画は、カナダではいつ公開されますか?

秋のバンクーバー国際映画祭で上映できるといいですね。映画祭に応募し、上映作品に選ばれれば2016年にカナダで初公開されることになります。

近年、良い作品がたくさん作られているので、上映できる保証はありません。サンダンス映画祭には今年12,793作品の応募があり、122作品しか上映されていません。その応募数ですから、可能性は高くありませんね。それでも私たちはベストを尽くし、上映されることを願っています。良い映画ですから、後は見てもらうだけです。


この作品が他の映画と違うのはどのようなところですか?この映画が(映画祭の上映作品に)選ばれるべきポイントは?

その質問には答えられません。この映画は、一人のインディペンデント映画作家が作った作品です ...

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絆:ニッケイ・ストーリー ~東日本大震災から~

3.11を忘れない:「東北の新月」- その1

今年3月11日、日本の東北沿岸部の町や村を壊滅させ、永遠に人々の生活を変えた東日本大震災の発生から5年が経つ。

バンクーバー在住の映画監督、リンダ・オオハマによる3.11をテーマにしたドキュメンタリー映画「東北の新月」の完成が近づいている。私たちはこの機会にいま一度立ち止まり、命を落とした何千もの人々を追悼し、生活を取り戻そうとしている何万もの人々に思いを馳せるべきだ。

宮城県庁に勤務する仙台在住の友人、南部努さんは、今なお仮設住宅に住む県内の人々について、以下の驚くべき統計を見せてくれた。

  • 応急仮設住宅(プレハブ住宅、2011年12月26日までに完成)- 団地数406、戸数22,095のうち11,535戸に24,746人が入居中(2015年12月31日現在 ...

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絆:ニッケイ・ストーリー ~東日本大震災から~

3.11から4年:涙だけでは足りない

2011年3月11日を覚えていますか?

ちょうど朝起きて学校に行く支度をしようとしていた時、カナダのCBCラジオから電話があり、コメントを求められました。私はその時まだ、日本の東北地方を襲った悲劇について知る由もありませんでした。私は、かつて東北地方に9年間住んでいました。

最初に目にしたのは、テレビに映された狂乱とパニックの映像でした。福島第一原子力発電所の原子炉の爆発、建物が揺れ、崩れ落ち、道路が引き裂かれる恐ろしい光景、そして、東北の海岸線を越えてゆっくりとにじり寄るあの真っ黒い波。波は、内陸部に侵入し全てを飲み込み、一掃していきました。冷たく残酷な、死と破壊に成り代わった波は、行く手にあるものを、車も木も家もビルも、文字通り飲み込んでいきました。

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絆:ニッケイ・ストーリー ~東日本大震災から~

リンダ・オオハマのクロスレター展、トロントとミシソガで開催中!

クリスマスと新年を迎えるこの時期、カナダ国内巡回中のリンダ・オオハマさんのクロスレター展がついにトロントとミシソガで開催されることになった。

この展示は、トロントにある日系文化会館(JCCC)で12月12日から1月末まで、1月11日から2月16日までは公立ミシソガ中央図書館で開催される。

日本での巡回展示後、2013年春、キルトがカナダに到着。バーナビー、リッチモンド、ノースバンクーバー、バンクーバーで始まったキルト展展は、その後ホワイトホース、レデューク、ウイニペグ、モントリオール、サスカチュワン大学のディーフェンベーカーカナダセンターの各地で開催され、カナダの人々の熱烈な反響を呼んでいる。

カンザキ・サチヨさん(博士号課程修了の日本人。サスカトゥーンに留学中 ...

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ジャパン・ジャーナル

マイルス・デイビスと共演したジャズ・ピアニスト「アカギ・ケイ」とはいったい何者か?

僕はまったくの偶然から、ジャズ・ピアニストの赤城恵と知り合いになった。

きっかけは、僕の英語学校にちょっと変り種の新入生が入学したことから始まった。その新入生とは、仙台で活躍するクラシックの作曲家・本間雅夫さんだ。外国人の友人たちと英語で話が出来るようになりたいというのが、彼が英語を勉強する気になった動機だ。他の教師たちは、本間さんは中年にしては覚えが早いと言っていた。そんな訳で、僕も彼と知り合いになりたかったわけだ。

確かに、彼の文法構造を素早く把握できる能力には感心した。ちょうど僕は東北の小旅行から帰ったばかりだったので、その話を彼にした。そうしたら、彼も小説家・太宰治の故郷金木にほど近い青森出身だと言うではないか。

すっかり意気投合して、個人的なことをいろいろ教えてもらった。なんでも彼の奥さんの真理さんは、父親の泰 ...

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