ニッケイ物語#3 — ニッケイ人の名前:太郎、ジョン、フアン、ジョアオ?

名前にはどんな意味があるのでしょう?このシリーズでは、名前の意味や起源など、日系人の名前(姓、名前、あだ名を含む)にまつわるこれまで語られることのなかったストーリーを紹介します。

このプロジェクトでは、ニマ会と編集委員に、それぞれお気に入り作品への投票と選考をお願いしました。お気に入り作品はこちらです!

選ばれたお気に入り作品は以下の通りです。

 

  編集委員によるお気に入り作品:

  ニマ会によるお気に入り作品:

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その他のニッケイ物語シリーズ: 

#1: いただきます!ニッケイ食文化を味わう
#2: ニッケイ+ ~混ざり合う言語、伝統、世代、人種の物語~
#4: ニッケイ・ファミリー: 記憶、伝統、家族観 
#5: ニッケイ語:家族、コミュニティ、文化の言葉 
#6: いただきます 2!新・ニッケイ食文化を味わう 
#7: ニッケイ・ルーツ:私たちの文化の足跡をたどる

identity en ja es pt

同じ名前に戸惑う

僕の出生証明書にはJimmy Seiji(ジミーセイジ)と記載されています。多くの友人から、「君の名前はジミーなのかそれともハイメなのか」と聞かれるのですが、僕は「俺の名前はジミーで、出生証明書がそうなってるんだ!」と答えてきました。

両親に自分の名前についてその由来について聞いたことがあります。僕が生まれたとき、両親はとにかく僕が無事に産まれてくれるかどうかが心配で、名前を事前に考える余裕があまりなかったそうです。僕が産まれたとき、どんな名前をつけるか考えてなかったので、他でもなく名付け親(パドリーノ)たちに何か「いい名前」はないかと聞いたそうです。するとパドリーノは、アメリカ合衆国大統領だったジミー・カーター ...

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もしもし、どちらに掛かっていますか?

リリーン、リリーン!「もしもし、どちらに掛かっていますか?」「・・・」私はすぐに答えませんでした。まず、掛けてきた方の声が誰の声だか、確認してから答えることにしているのです。親戚や友人や日本語学校の同級生は私をマモルと呼んでいますが、他の人はクラウディオと呼んでいます。マモルという名は役所に登録していませんが、親戚などはクラウディオという私の名前を知らないか、もう忘れてしまっています。ですから、妻が妊娠したと分かったとき「生まれてくる子どもにはこのような混乱をさせたくない!名前はたった1つでいい!」と、決めていました。

私は1971年、サンパウロ州のサン・ベルナルド・ド・カンポに生まれました。父方の祖母サンペイ ...

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私の日本での出稼ぎ経験

私の両親は日本人で、父は鹿児島県、母は愛媛県の出身です。幼い頃から日本に対する関心と強い思いがありましたが、日本に行ってその体験から私の日本への見方が少し変わりました。

いつも両親の親戚に会いたいと思っていましたが、当時はまだ航空券もかなり割高で、滞在費を工面する難しさや日本語という壁もあり、安月給の公務員であった私には、到底実現できることではありませんでした。大卒で公務員として専門職に就いた私の給与はかなり低くかったのですが、教員だった妻の収入もあり、家計をうまくやりくりしながら、普通の生活をしていました。マドレ・デ・ディオスというアマゾン地方の都市に住んでいましたが、家族全員で時々首都リマへ行きました。マイホームと車も持っていました。しかし、上の子供たちが高等教育を受けるようになると、家計が苦しくなり、将来どのようにしたらいいのか考えるようになったのです。そして、1990年11月に公務員の仕事を辞め ...

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ブラジルで日系名を持つこと

私は15年以上前から大学で日本語や日本文化を教えており、今では大概のブラジル人学生がほとんどの日本人の名前には意味があるということを知っている。毎度学期の初めに自分の名前を漢字で、“聡美“ と書き、聡は聡明 sabedoria(知性)、 美は beleza(美貌)という意味があり、父親の重すぎる期待に長年応えていると説明するのも慣れた。

ピアーダにされる名前

ブラジル人は冗談(ピアーダ)がとっても好きなため、とっても美しい人が下ネタオヤジギャグを連発することも稀ではない。日本人の名前も例に漏れず、格好のネタになる。

例えばクミコさん、クニオさん、クボタさんなど、かなり悲惨である。いきなりで恐縮だが ...

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二つの文化から再発見した私の名前

私は、日系四世の父とアイルランド系アメリカ人の母のもとハワイに生まれ、ジェイミー・ツツセと名付けられました。ハワイで日本名は珍しくありませんが、ツツセという名字はハワイやアメリカだけでなく、日本でもほとんど耳にすることはありません。実際私が調べた限りでは、私の家系以外にツツセ姓は見つかっていません。恐らく私は、現在日本に住む唯一のツツセだと言えるでしょう。

日本語に慣れていない人は、ほとんどの場合、ツツセ(Tsutsuse)の2つのTと3つのSに舌がもつれてしまいます。私は、あらゆる呼び方を聞きました。「トッツィー」、「トゥトゥスィー」「タスタスセィ」正しく発音することを諦めて、「ツナミ」と言う人もいました。小さい頃 ...

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