インタビュー
賠償金請求の必要性 (英語)
(英語) ヘンリー(ミヤタケ)とショウスケ(ササキ)は断固とした意志を持っていました。私が個人賠償、つまり賠償金請求の正当性を確信できたのは、彼らの説得があったからです。
謝罪はもちろん必要な行為ですが、それを裏付けるためには、金銭の支払いも不可欠なのです。私の頭の中から離れない言葉に、「アメリカ式の正義」というものがあります。つまり、私たちは被害や損害を報告するためだけに裁判所へ行くわけではなく、それには常に、賠償金の支払いが伴うのです。ビル・マルタニ氏の発言にもあるように、交通違反で切符を切られた場合、裁判所で違反行為を謝罪すれば全て解決するわけではありません。たとえ謝ったところで裁判官は「謝ってくれればもういいですよ。」とは言ってくれません。私たちの国の制度として、賠償金の支払いがあるのです。
(ヘンリーやショウスケが)このような考え方を取り上げ、私に話をしてくれたことで、私も少しずつ賠償金請求の意向を受け入れられるようになりました。私自身もそうだったように、当初、日系人の多くは金銭の請求を良しとしていませんでした。何かが間違っているように思えてならなかったのです。私たちはどういうわけか、賠償金の請求を、施しを乞う行為と捉え、強制収容という過去に金銭的な値段をつけることのように感じていたのです。
日付: 1997年9月26日
場所: 米国、ワシントン州
インタビュアー: ベッキー・フクダ、トレイシー・ライ