ディスカバー・ニッケイ

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日系アメリカ人の太鼓 (英語)

(英語) 僕は、「日系アメリカ人」と言う概念は急速に古くなってきていると思うんですよ。必ずしもそうとは言えないかもしれませんけど、でも僕らは常に視野を広くしていなければならないと本当に思います。

例えば太鼓を引き合いに出しますけど、太鼓は日系人の音楽としてスタートしましたが、今はもうその枠組みの中に留まっていませんよね。太鼓は日系の枠を超え、芸術として捉えられています。日系アメリカ人の太鼓ではないのです。僕らが太鼓を始めた初期の頃は、日系-アメリカ人-太鼓」というように、しょっちゅう言葉をハイフンでつなぎ合わせていて、「日系-アメリカ人-仏教徒太鼓」と呼んでいました。単語を細かく区切ってたくさんハイフンを付けていたんですね。 当時マスは、「ハイフンを付けるのは重要なことだ」と言っていて、それは太鼓の拍子の間のようなものです。初期の頃は、コンガや似たような打楽器と区別する意味で呼び名は重要だったのかもしれませんね。

でも今では太鼓は現代の打楽器奏者にとってドラムセットの一部になっているんです。太鼓の他に木片も使われているんですよ。そして太鼓は一般的な音楽用語として通るようになりました。琴もいい例で、たくさんのシンセサイザー用語がある中で、「琴」 もその一つとして使われているんです。テリヤキもそうですしね。みんなテリヤキがどういうものか知っているし、スシだってそうですよね。太鼓も同じように認知されてくると、太鼓が持つ日系の固有性は失われ、時代性もなくなる訳です。そういう意味で、その言葉の持つ意味も失われるんですね。太鼓もそうなる運命にあると思います。そしてそれは素晴らしいことなんです。


ドラム アイデンティティ 音楽 太鼓

日付: 2004年12月10日

場所: 米国、カリフォルニア州

インタビュアー: アート・ハンセン、ソージン・キム

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

語り手のプロフィール

太鼓及び笛奏者として有名なジョージ・アベ氏は、1944年マンザナー強制収容所で生まれました。戦後家族と共にカリフォルニア州ロサンゼルスに再移住したのはアベ氏が1歳の時でした。帰米であるアベ氏の母は、カリフォルニア州オレンジ市で生まれ9歳で日本へ行き、26歳でロサンゼルスに戻りました。アベ氏の父は一世です。

アベ氏はアーティストやミュージシャンのいる環境で育ち、母親と共に琵琶のリサイタルにも参加しました。学校のバンド活動でもクラリネット、サックス、オーボエなど様々な楽器を演奏しました。アベ氏の音楽への興味はその後絶えることなく、尺八や笛といった伝統的な日本の管楽器の演奏を学びました。

アベ氏はロサンゼルスの洗心仏教寺を拠点として活動する緊那羅(きんなら)太鼓の創設メンバーの1人であり、今日に至るまでグループと活動を共にしています。緊那羅太鼓は、北アメリカで結成された最初の太鼓グループの1つであり、田中誠一先生率いるサンフランシスコ太鼓道場の次に設立された2番目のグループです。アベ氏は芸術の影響力と太鼓が人々に与える活力を確かなものとして捉え、彼自身の芸術性を文化、精神そして共同体への意識啓発に役立てています。(2004年12月10日)

与那嶺要(ウォーリー・ヨナミネ)

両親は沖縄出身者と内地出身者の結婚反対の風潮を体験 (英語)

沖縄出身の両親の持つ2世。38年間に渡り、日本の野球界で選手・コーチ・スカウト・マネージャーとして活躍。(1925年生)

与那嶺要(ウォーリー・ヨナミネ)

10代のサトウキビ畑で働いた経験が、スポーツ選手としてのトレーニングに役立つ

沖縄出身の両親の持つ2世。38年間に渡り、日本の野球界で選手・コーチ・スカウト・マネージャーとして活躍。(1925年生)

ロイ・H・マツモト

ニックネーム(英語)

カリフォルニア出身の二世。第2次大戦中は、MIS(陸軍情報部)としてメリル襲撃隊にて活躍。(1913年生)

ロイ・H・マツモト

日本との戦争に対する何ともいえない感情(英語)

カリフォルニア出身の二世。第2次大戦中は、MIS(陸軍情報部)としてメリル襲撃隊にて活躍。(1913年生)

田中誠一

太鼓哲学

新一世。北米和太鼓の第一人者。1968年にサンフランシスコ太鼓道場を設立。(1943年生)

本郷悦男

渡米の理由

太鼓奏者。南カリフォルニアで5つの太鼓グループを結成(1949-2019年)

ロイ・ヒラバヤシ

オリジナルの太鼓の型を発展(英語)

サンノゼ太鼓の共同設立者・支配人 (1951年生)

本郷悦男

太鼓のスタイルの違い

太鼓奏者。南カリフォルニアで5つの太鼓グループを結成(1949-2019年)

リチャード・コサキ

ワイキキで育った経験(英語)

ハワイ出身の政治学者・教育者(1924年生)

ロイ・ヒラバヤシ

バンクーバーに太鼓を紹介(英語)

サンノゼ太鼓の共同設立者・支配人 (1951年生)

ロイ・ヒラバヤシ

太鼓演奏の哲学(英語)

サンノゼ太鼓の共同設立者・支配人 (1951年生)

ジェロ (ジェローム・チャールズ・ホワイト Jr.)

母と祖母を見て学んだ日本の伝統(英語)

演歌歌手(1981年生)

モニカ・小木曽

日本文化の継承-日本語学校(スペイン語)

(1969年生) アルゼンチン日系センターの前会長

ピーター・ミズキ

目立ちたくない外国人(英語)

在日三世・剣道家

フランク・ヤマサキ

人類全体への思いやり(英語)

ワシントン州出身の二世。戦時中徴兵拒否。(1923年生)