インタビュー
ペルーで日本料理をする面白さ
とりあえず本格的な日本料理がなかったってことですね。それが、第一。
それから第二はね、ペルーに来てみてびっくりしたんだけど、あの、なぜこう長く居るかっていったらね、なんでもできちゃうわけですね。自分がやりたい事。ていうのは、ぺルーっていうのは、世界のね、九割のミクロフリマ(?)があって、おそらく、作れないものはないっていうくらいほとんどの物が作れるわけですね。それで、海岸地帯はね、約2200キロの長さがあるんだけど、まぁ、魚介類も豊富だし。どうせ日系の方とか中国人の方がね、いっぱいいらっしゃるのでね、アジアの野菜とかそういうのが豊富だし。またね、おもしろい食材がいっぱいありましてね。
ま、松久さんもね、今「NOBU」というお店で、いろいろこちらの食材も使われると思うんですけど。えー、とにかく、新大陸発見なんて昔の人が勝手なこと言ってるんだけど、いわゆる旧大陸の人たちが新大陸に来て、びっくりした作物がいっぱいあるわけですよね。その種類の豊富さっていうのはもうこれはね、ちょっと今挙げられないぐらいたくさんあるわけですね。そういったものを、我々が、例えば唐辛子にしてもね、日本では唐辛子のただ単なる辛みを加えるぐらいしかないわけですけども、こちらではね、唐辛子の味が全部違うわけですね。その味を引き出しながらやっていくとかね。いろんなね、いわゆるフュージョン料理ね、が楽しめるわけ。これは、商売で儲かるとか儲からんっていう前に、我々は職人としてね、非常におもしろいところがいっぱいあるわけですよ。はい。
日付: 2007年4月18日
場所: ペルー、リマ市
インタビュアー: アン・カネコ
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター