オハヨウ・ボンディア

祖父は日本から約100年前に来伯。私はブラジル生まれ。だから、私はブラジルと日本との「架け橋」になりたい。私の心に深く刻まれた「にっぽん」は宝物。ふるさとのブラジルで守りたい。そんな思いを込めて書いたのが、このシリーズです。(Bom Diaはポルトガル語でおはよう)

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第7回 本当はドラマドラマ好きな男たち

「男は泣くもんじゃない」と、ブラジルの男の子は育てられる。大人になると、「家事は女のすることだ」、「テレビドラマなんか女の見るものだ」と男らしさであることになお一層プレッシャーが掛けられ、家事やテレビドラマから遠ざけられる。

しかし、つい最近、あるドラマのおかげでその昔のイメージは変わってきた。

ドラマの名は「冬のソナタ」。これがキッカケで、色々なことが日系人社会の中で起こっている。日本ではブームだったが、ブラジルの日系人の間ではブーム以上の「革命」のようなものがおこっているようだ。

先日、「冬のソナタ」のDVDを友だちのお父さんにプレゼントした。ちょうどDVDが届いた時、サンパウロの娘さん夫婦も来ていて、一緒に見た ...

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第6回 リベルダーデ

あのころのリベルダーデはわたしにはまるで別世界。

転校してルーズベルト高校に通い始めた1964年。
授業は6時まで、帰りはリベルダーデのメインストリートを通ってバスターミナルへ。
白と紺の制服で急いで歩く学生にとっては、竜宮を訪れた浦島太郎のようだった。

ギラギラまばゆく光るネオンの看板のネオン、またネオン。オープンしたばかりのパチンコ屋の人の出入りの多いこと。
日中に見かけない異色な人たちが、のこのこと土から出てくるもぐらのようにわいてくる。
サングラス、肩にかけたドハデな上着。はきものはぞうり。しかもそのぞうりは必ず足より小さく、見ている方も、ついかかとを反って歩きだしてしまう。
横道の小さなお店に、ひっそり入るおしろいべたべたの着物姿のおねえさんたち。

今思い出すと、まるで映画のワンシーンのようだった。

今は、田舎町に住んでいて、サンパウロにはめったに行かないけど、行くときは必ずリベルダーデに足が向く ...

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第5回 見た!わたしも見た!

見た。もちろん、わたしも見た。

出会った瞬間から胸がドキドキ。
景色のすばらしい場所に連れて行ってもらえて、夢気分。
思いがけずきれいな言葉にも出会えて、美しいメロディーにいやされた。
涙ぐんだ。
友情っていいなぁと改めて思った。いつもより人が恋しくなった。

そして、わたしもチュンサンに一目惚れ!

ビンゴ!そうそう。そうなの。
日系人の多くの人が見たという、韓国からの愛のメッセージ、「冬のソナタ」。

2005年、日本から戻った直後、幼なじみが「涙をポロポロ流して見たドラマがある」と教えてくれたが、わたしは見る気にならなかった ...

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第4回 カーニバルだ!

カーニバルはブラジルの最大の祭り。17世紀にポルトガル人が持ち込んだ異教徒の行事で、最初は庶民の娯楽だった。人々はあちこちの通りでワイワイキャーキャーお互いに小麦粉や水を掛けあって楽しんでいた。

現在、ブラジルは世界的に「カーニバルの国」として有名である。しかし、今のカーニバルは「見せ物ショー」になってしまった。金持ちのEscola de sambaや有名人が金に任せて競争しているようだ。

わたしのカーニバルの思い出というと、子どものころ、母といっしょにサンパウロの街を散歩したこと。

当時のモノクロ写真がある。花模様のドレスを着て、頭にはおそろいのリボン。 白いソックスにかわいいベルトの付いた黒い靴。日曜日のミサへ行くときのよそ行きである。これがブラジル人の子どもだったら、きっと仮装をして ...

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第3回 はじめてのお風呂

十二歳の夏
はじめて訪ねたおばあちゃんの家
はじめて見た広いコーヒ園
はじめて踏んだ赤土
はじめて逢ったおじさんたち
はじめていっしょに遊んだいとこら

そして初めて入ったお風呂
先に入ってとおばあちゃん
母はベランダでおしゃべり
何十年ぶりの里帰り

はじめて見たドラムかん
中に入ってだいじょうぶ?
熱すぎたらどうするの?
ねぇおぼれたら...
ねぇ...

小さな窓からお月さん
あ~ いい気持

お湯から上がってまもなく
「きゃあああ ~」
家中に悲鳴が

風呂場の前にみんな集まって
口をポカァン

ドラムかんは泡の海
ゆらりゆらり小船のように ...

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