「ノーーノー・ボーイ」となった兄の理由(英語)
(英語)(忠誠心調査の)2つの質問に、兄は「ノ」と答えました。兄はその理由をこう語っています。「僕は平和主義者だから、答えは『ノー』だ。人を殺すことを僕は信じていない。だからどんな状況でも武装はしない」。次の質問についても、「そもそも日本の天皇に忠誠を誓ったことはないから、答えは『ノー』だ。なぜ(日本の天皇に)服従しないことを誓う必要がある?」と言いました。このように兄は、2つの質問に“ノー”と答えました。誰もこの調査結果に目を通さなかったようで、私たちは一緒に収容所から出ることができました。
私たちはシンシナティ大学に1年ほど居ました。ある日、FBIが兄の忠誠心調査のコピーを持って彼の下宿に来ました。質問の回答を、『イエス』に変える気はあるかと言うのです。私の記憶では、マイクの答えは『ノー』でした。変えるつもりはありませんでした。私は兄に、「何ですって?頭がおかしいの?」と叫んだのを覚えています。
もちろん兄は退学処分になりました。なぜなら学校は・・・いいえ、実際は退学ではありませんでした。学校側は、「キャンパス内で戦争関連の繊細な仕事」が行われているので、キャンパスは兄には「オフリミット」だと言いました。兄は、1年次の期末試験を受けることができませんでした。彼はその後すぐにシンシナティを離れてボストンへ向かい、数年後ボストン大学を卒業しました。
日付: 2018年8月7日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: シャーロン・ヤマト
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター
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