ディスカバー・ニッケイ

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人生哲学(英語)

(英語)渡米してから約50年間仕事をしていますが、たくさんのことを学びました。間違いもおかしました。いくつかの成功もありましたが、たくさんの失敗もありました。

過去を振り返り考えると、これは息子にも言っていることですが、僕は人生を通し、正直であろうと努めてきました。それは、僕が1番大切にしている信条です。他人をあざむくことのないよう、ただ正直に、ひたむきに一生懸命働き、努力する。これが僕の人生哲学です。皆さんにも同じように生きてほしいと思います。一方で、僕はこの50年の間に、誰かにだまされたり嘘をつかれたり裏切られたりして大金を失ったこともあります。でもそれは、自分を守る術を持たなかった僕のせいです。将来人にだまされることがあっても、人をだましてはいけません。正直に生きるべきです。

これが、僕が1番大切にしている信条です。僕は大金を失いましたが、快適な生活を送っていますし、人に対して恥じることも借りもありません。税金もきちんと払っています。何一つ後ろめたいことも恥ずかしいこともありません。最高の、気持ちの良い人生というのはそういうものですよね?今、僕は楽しく生きていますよ。

健康のことは自分ではどうしようもありませんが、健康で正直に生きられれば、それがベストです。不正直はいけません。不誠実なことはせず、できるだけ純粋に人生と向き合い、仕事を続けること。働くこと。そうすれば、多くを求めすぎることもありません。これが僕の考えです。

そして、全ての若い人たちにもそうあってほしいと思います。どんな職種でも同じです。正直に、平穏無事でいられるよう務めればそういう人生になるし、全世界がそうなります。ならない訳はないと思いますよ。でも、成功するために急ぎ過ぎたり、もっと成功したい、もっとお金がほしい、もっと楽しみたい、と求め続けると、トラブルに繋がります。自分のペースで、心地よいペースで仕事を続ける。それが最良の生き方だと僕は思います。もっと良い生き方が他にあるかもしれませんが、僕はこのやり方しか知りません。僕はそのように生きてきました。


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日付: 2012年2月2日

場所: 米国、カリフォルニア州

インタビュアー: クリス・コマイ、ジョン・エサキ

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

語り手のプロフィール

ハルノリ・オダさんは、北海道で生まれ育ちましたが、第二次世界大戦後、日本を訪れていた日系二世の女性と出会い、結婚し、米国に移り住みました。オダさんはアメリカを嫌悪していましたが、妻のミチコさんに、アメリカの方がより多くの成功の機会があると説得され、そのチャンスにかけてみることにしました。英語力には限界があったものの、オダさんは、園芸業で身を起こすことに成功しました。彼は、この仕事であれば、自分の能力で最大限の成功を手にすることができるだろうと考えたのです。最終的に、オダさんは自らの園芸場の経営を始め、事業を拡大し、その後、オレンジ郡で不動産開発業者として大成しました。オダ氏は、2016年12月14日、91歳で亡くなりました。(2016年12月)

ジミー・コウ・フクハラ

除隊と種苗業の再開(英語)

日系二世、連合国軍占領下の日本に駐留した退役軍人(1921年生)

大友 八郎

ミズーリ州でのビジネス

溶接業を営む新一世(1936年生)

大友 八郎

娘が日本になじめず、再度アメリカ行きを決意

溶接業を営む新一世(1936年生)

アントニオ・シンキチ・シコタ

工場労働者から自分のビジネスを持つまでの道のり(ポルトガル語)

日本でブラジルの商品店を営む日系ブラジル人(1962年生)

高塩 明

ボーディングハウスでの荒れた生活

新一世、居酒屋と割烹のレストラン「本多屋」の社長

トム・ユキ

カリフォルニア州サリナスに移民として渡った家族(英語)

三世のビジネスマン(1935年生)

トム・ユキ

第二次大戦中は父のビジネスパートナーが農業ビジネスを管理した(英語)

三世のビジネスマン(1935年生)

キシ・バシ

両親は新一世(英語)

音楽家、作曲家、ソングライター(1975年生) 

ミシェル・ヤマシロ

日本人がペルーへ移住した理由 (英語)

ペルー出身の両親を持つ沖縄系アメリカ人

ミツエ・ヤマダ

写真花嫁の集団と一緒にアメリカに渡った母(英語)

帰米二世、詩人、活動家(1923年生)

ミツエ・ヤマダ

日本から到着した母のためにアメリカの洋服を買った父(英語)

帰米二世、詩人、活動家(1923年生)