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デカセギ・ストーリー
第二十四話 日本人になりたかった少女の日記~その2
Laura Honda-Hasegawa
その1を読む >> 2010年2月17日 テレビで初めて見たブラジルのカーニバル。そして今日、水曜日が最終日。「灰の水曜日」と呼ぶそうだ。バチャンにその意味を聞くと、「1年間、待ち望んでいた祭が、今日で終わって、皆、明日から来年を目指して頑張るんだ」と、説明してくれたけど、なぜ「灰」なのか、意味がよく分からなかった。ブラジルはやっぱり日本と違う国だと思った。

デカセギ・ストーリー
第二十四話 日本人になりたかった少女の日記~その1
Laura Honda-Hasegawa
2009年1月26日なんで?なんでブラジルに帰らなきゃいけないの?ねぇ、本当なの?と、マミーに聞いたが、マミーは忙しそうにキッチンで片付けをしていた。珍しく、そのときは「ジェシカも手伝いなさい」と、言われなかった。

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第二十三話 (後編)「来ないでいい」と言いたかったが
Laura Honda-Hasegawa
ヒロユキは覚悟を決めて、早苗さんに本当のことを話した。ブラジルに居た頃、学生だった自分に子どもが生まれ、その子の母親マリア・ド・ロザリオと暮らすようになり、2年後、日本に単身で働きに来たことなどを打ち明けた。

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第二十二話 (後編)「グラウシャ」は今、何処?
Laura Honda-Hasegawa
前編 >>12歳年下のジャクソンに惚れ込んだカズエだったが、ついに、DVに耐えかねて逃げだそうと考えていた。日曜日の夜のことだった。

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第二十二話 (前編)「グラウシャ」は今、何処?
Laura Honda-Hasegawa
「美容師になりたい」と、カズエは生まれ育った町を出てサンパウロへ向かった。高校を休学してまで、伯父が経営する美容院で1年ほど住み込みで修行した。その後、美容師の資格を取り、伯父の美容院で本格的に働き始めた。

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第二十一話 ミッちゃんと「日本のおばあちゃん」
Laura Honda-Hasegawa
台風が通り過ぎた翌日のことでした。その日の朝は蒸し暑く、ミッちゃんは赤いランドセルを背負って、水筒を持って学校に向かって歩いていました。

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第二十話 「サッカーワールドカップで会いましょう」
Laura Honda-Hasegawa
「Copa do Mundo1」がブラジルで開催されると決まった時、ケントは跳び上がって喜んだ。サッカー好きの少年は、学校から戻るといつも、宿題をするのも忘れて、近くの原っぱでボールを蹴っていた。母親はしかたのないものと受け入れるしかなかった。ケントの父親もサッカー好きで、プロになろうと思っていた頃もあったのだ。