岡野 美知子
(おかの・みちこ)
岡野美智子はコミュニケーションと記号学の博士号を持ち、サンパウロ連邦大学(UNIFESP)でアジア美術史の助教授を務めています。また、サンパウロ大学日本研究センター(USP)大学院課程の客員講師、アジア美術研究会(GEEA)のコーディネーターも務めています。著書に『間:日本のアートの狭間』 (Annablume、2011年)、 『間部学』 (Folha de S.Paulo、2013年)があります。キュレーターとしてのプロジェクトには『Olhar InComum:Japão Revisitado(UnCommon Gaze:Revisited Japan)』 (オスカー・ニーマイヤー美術館、パラナ州クリチバ、ブラジル、2016年)などがあります。岡野の研究は、日本と西洋の間でのアートとアーティストの移動によって生み出された対話、特に日系ブラジル人アーティストに焦点を当てています。
2018年1月更新
この執筆者によるストーリー
太平洋を越えた国境:日系ブラジル人アーティスト
2018年2月8日 • 岡野 美知子
私は日本で生まれ、8歳のとき、両親はブラジルへの移住を決めました。太平洋を横断するさくら丸に40日間乗船し、両国の距離がさらに遠く感じられました。ブラジルの地で年月が経つにつれ、アイデンティティの問題は私の人生に顕著に表れるようになりました。私の本来の文化と現地の文化が直面し、時には衝突し、時には離れ、時には融合しました。その結果、私が「ここ」に属するのか「あちら」に属するのかという質問がほぼ毎日私に投げかけられ、この間隙を「可能性のある場所」として、可能性、混合、豊かで新…
Living in a Space in Between
2009年5月28日 • 岡野 美知子
I was born in Japan, but I crossed the ocean to Brazil when I was eight years old aboard a ship on which I spent 40 long days—very different from the 24-hour flights needed nowadays to make that same trip. When I disembarked on Brazilian soil, I found it strange to see all the different races, and I loved to eat loads of bananas, which, in Japan, were difficult to get because of the prohibitive prices back then. I remember …