ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/journal/2011/8/17/4081/

第5回 見た!わたしも見た!

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見た。もちろん、わたしも見た。

出会った瞬間から胸がドキドキ。
景色のすばらしい場所に連れて行ってもらえて、夢気分。
思いがけずきれいな言葉にも出会えて、美しいメロディーにいやされた。
涙ぐんだ。
友情っていいなぁと改めて思った。いつもより人が恋しくなった。

そして、わたしもチュンサンに一目惚れ!

ビンゴ!そうそう。そうなの。
日系人の多くの人が見たという、韓国からの愛のメッセージ、「冬のソナタ」。

2005年、日本から戻った直後、幼なじみが「涙をポロポロ流して見たドラマがある」と教えてくれたが、わたしは見る気にならなかった。

日本の友人の一人がDVDを送ると言ってくれた。でも、遠慮した。
映画とかドラマは大好き。それだからと言って、泣かされるストーリーはね...

月日が大分経ったある日、友だちが電話で「そちらに行けないから、プレゼント送ったからね」と言う。
その贈り物は「冬のソナタ」のDVDだった。

年末だったので、見たのはクリスマスの三日後。ヨーイスタート!チュウンサンとユジンの愛の物語の始まり始まり!

除夜の鐘が聞こえる頃には「チュンサン、どうか生きていて」と物語の中にはまり込んで無我夢中。
二日後ハッピーエンド!
 
さっそく、ドラマを見た人たちに感想を聞いてみた。

「とてもよかった」、「ブラジルのドラマのいちゃつくシーンがなくよかった」、「何ともいえないかわいさ」、「さわやかさ感じた」、「きれい」、「純情あふれている」、「ピューア」、「日本のドラマよりあたたかい感じ」、「気持がすなおに出ている」、「初恋はいつまでも覚えてる」,「チュンサンってトムクルーズよりカッコいい」。もちろん、わたしも全てに同感。今まで気に入った映画やドラマは数々あるけど、「冬ソナ」のように一から十まで好きになったのは初めて。

その後、気に入ったチャプターを繰り返して見ている。「運命のいたずら」、「冬の終わり」とか。

「ヨン様卒業」はいつのことかなぁ...(卒業したくない感じ...。)

© 2011 Laura Honda-Hasegawa

ブラジル ドラマ 韓国ドラマ
このシリーズについて

祖父は日本から約100年前に来伯。私はブラジル生まれ。だから、私はブラジルと日本との「架け橋」になりたい。私の心に深く刻まれた「にっぽん」は宝物。ふるさとのブラジルで守りたい。そんな思いを込めて書いたのが、このシリーズです。(Bom Diaはポルトガル語でおはよう)

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執筆者について

1947年サンパウロ生まれ。2009年まで教育の分野に携わる。以後、執筆活動に専念。エッセイ、短編小説、小説などを日系人の視点から描く。

子どものころ、母親が話してくれた日本の童話、中学生のころ読んだ「少女クラブ」、小津監督の数々の映画を見て、日本文化への憧れを育んだ。

(2023年5月 更新)

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