ソーテル物語: 「ジャパンタウン」命名をめぐって

ウエストロサンゼルスのソーテル地区が2015年、ロサンゼルス市議会の賛同を得て「ソーテル・ジャパンタウン」と命名され、標識がソーテル通りとオリンピック通りの角に設置された。日本の商店やレストランが集中する地区として年々賑やかさを増しており、まさに「ジャパンタウン」の命名はふさわしいだろう。だが、この地区は長年「リトル・オーサカ」と呼ばれ、すでに日本人街であることをアピールする名前を持っていたことも事実。それなのに、なぜ今「ソーテル・ジャパンタウン」なのだろうか。命名の経緯をたどるとともに、地域の住民や商店主などの反応を聞いた。

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小早川ボーディングハウスの盛衰 — 石岡利夫さん、ジャパンタウン命名は評価

ソーテル通りのラグレンジ通りからミズーリ通りまでの東側の広い一角には現在、大きな複合施設やアパート・ビルが立ち並んでいます。そのブロックには、かつて数多くの庭師らが住んでいたボーディングハウス(寄宿舎)がありました。「小早川ボーディングハウス」です。6つの大きな家屋や簡易住宅に最大60人が住んでいた大掛かりなボーディングハウスでした。広島からの移民である石岡利一(りいち)氏が1926年に一軒家からスタートし、その後1930年代初頭に大幅拡張、戦時中の一時中断を経て1979年に閉鎖するまで、実に数多くの庭師がここに住み、ブレントウッドやビバリーヒルズ、ベルエアなどの白人の家の庭の手入れを請け負ってきました。

ボーディングハウス業を手伝っていた利一氏の息子、石岡利夫さんはビジネス閉鎖後ソーテル地区から西のマービスタ地区に移り住みましたが、ソーテル地区一帯を「ソーテル・ジャパンタウン」と命名することについての集まりに出るなど、ソーテル地区に対する深い愛着は衰えていません ...

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「ちんちくりん」へ

「白人に食べさせたい」

ソーテル通りの広島お好み焼き店「ちんちくりん」

金曜日の夜、ソーテル地区ではなかなか路上駐車のスポットが見つかりません。2度ぐるぐる回った末、やっとラグランジ通りのソーテル通りから2ブロック西にいったところにスポットを見つけ、そこに車を停めて、ソーテル通りまで歩きました。

ソーテル通りまで来て南へ向かうと、両側にはさまざまな店のネオンサインが連なっていました。通りの西側が特に賑わっているように見えました。長い行列のできている店も少なくなく、場所によっては、数軒に及ぶ長い列ができていました。

ミシシッピ通りを渡ると、俄然店の数は多くなります。ラーメン屋、寿司屋、居酒屋、カレー店、豚カツ店、焼き鳥屋などの日本食レストランをはじめ、中華料理店、韓国料理店 ...

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淡々と事業続ける「ハシモト・ナーセリー」の橋本陽太郎さん

ウエスト・ロサンゼルスの一角、ソーテル地区。その一帯が2015年に「ソーテル・ジャパンタウン」として市の認定を受け、標識がソーテル通りとオリンピック通りの角に設置された。ソーテル地区は長年「リトル・オーサカ」として親しまれてきたが、近年日本人や日系人が経営する商店やレストランが増えたことを踏まえて「ジャパンタウン」と命名されたものだ。市の認定に向けて地元の人たちはジャパンタウン推進団体を組織して活動、認定に喜びの声を挙げている。

しかし、「ジャパンタウン」と命名されてもこれまでの事業に大きな変化はないと、淡々と事業を続けているところがあるのも事実だ。同地区最古のナーセリー、今年で営業88年になる「ハシモト・ナーセリー ...

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