ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/journal/series/nihon-bunka-ni-muchu/

日本文化に夢中:日本の伝統文化を極める“ガイジン”さんに、その魅力を聞くシリーズ


2009年6月11日 - 2010年2月17日

三味線、陶芸、詩吟、武道、着物…その道を極めるアメリカ人たちに、日本文化との出会いと魅力について聞く。(2009年のU.S. FrontLine より転載。)



このシリーズのストーリー

第5回 「禅宗寺初のアメリカ人僧侶として」 - ラング明心師

2009年9月28日 • 福田 恵子

南カリフォルニアの日系社会において、四季折々の祭事会場として、また生け花や茶道など日本文化を学ぶ教室を運営していることで馴染みがあるのが、 リトルトーキョーの禅宗寺である。曹洞宗の北米拠点として開山された禅宗寺の87年の歴史の中で、初のアメリカ人僧侶が、ラング明心(みょうしん)師であ る。 仏教にはいかに生きるかの答えがある 明心師の本名はジョン・ラングという。1956年にミネソタ州ミネアポリスに生まれたジョン少年は、中学生の時に初めて東洋と出会う。 「陶芸家でも…

第4回 「はかないからこそ着物は美しい」- ジョージ・ハワードさん

2009年9月5日 • 福田 恵子

お正月や結婚式に着物を着る機会はあっても、誰かに「着せてもらう」よりほかに手はなく、自分で「着られる」日本人は少数派になってしまった。その一方で、ロサンゼルスの山野流着付けでは、アメリカ人男性の講師が活躍中だ。名前をジョージ・ハワードさんという。 日本の美を体現する様式 ロサンゼルス近辺でも特に日本人と日系人が集中して暮らすサウスベイ地域で生まれ育ったジョージさんにとって、日本は常に「興味を魅かれる異国」だった。その後、彼が教師として勤務していた高校の日本人…

第3回 「津軽三味線で、現代音楽に革新を」 マイク・ペニーさん

2009年7月23日 • 福田 恵子

吉田兄弟の活躍で、若者の間にも広がった津軽三味線の新たなブーム。アメリカではまだ知名度があるとは言えない楽器だが、カリフォルニアでは若き津軽三味線奏者が第一線で活躍中だ。 三味線に恋をした 津軽三味線奏者、マイク・ペニーさんの存在を教えてくれたのは、在ロサンゼルス日本国総領事公邸の今年の新年会で彼の演奏を聴いた友人だった。動画サイトで「Mike Penny Shamisen」と検索すると、数多くの演奏風景が投稿されていた。手にしているのは確かに三味線だが、弾いている本人…

第2回 「陶芸で得られるものは、都会が失った心の平穏」  リー・アン・パオルッチさん

2009年6月17日 • 福田 恵子

静かな山里で、作務衣を着た陶芸家が作品に取り組む。それが筆者の「日本の陶芸」のイメージである。しかし、イメージ的にも距離的にも遠く離れたロサンゼルスでも、日本の陶芸に魅かれるアメリカ人が少なくない。 どんな形になりたいのか? 粘土と会話しながら作る リー・アンさんが陶芸を習い始めたのは2005年11月。ロサンゼルス近郊のサンペドロでスタジオを営むロイ・国崎氏が、アートセンターで講師を務 めたクラスでのことだった。今では、アメリカ人の中では一番弟子だと国崎氏に推薦され…

第1回 「和太鼓ほど、力強い楽器はほかにない」 マセオ・ヘルナンデスさん

2009年6月11日 • 福田 恵子

日本における太鼓の歴史は長い。縄文時代には既に、情報伝達の手段として日常的に用いられていた。その後、雅楽により芸能に取り入れられ、さらに神 社仏閣における祭事や歌舞伎にも欠かせない存在となった。そんな和太鼓で突出した実力を持つ奏者が、イーストロサンゼルスにいる、しかもラティーノ系男性 だと聞いて興味を持った。 15歳で鬼太鼓座にスカウト 噂の太鼓奏者はマセオ・ヘルナンデスさん、37歳。1971年にサンフランシスコのメキシコ系家庭に生まれた(その後、5歳でイーストロサ…

ニッケイのストーリーを募集しています! 世界に広がるニッケイ人のストーリーを集めたこのジャーナルへ、コラムやエッセイ、フィクション、詩など投稿してください。 詳細はこちら
サイトのリニューアル ディスカバー・ニッケイウェブサイトがリニューアルされます。近日公開予定の新しい機能などリニューアルに関する最新情報をご覧ください。 詳細はこちら
このシリーズの執筆者

大分県出身。国際基督教大学を卒業後、東京の情報誌出版社に勤務。1992年単身渡米。日本語のコミュニティー誌の編集長を 11年。2003年フリーランスとなり、人物取材を中心に、日米の雑誌に執筆。共著書に「日本に生まれて」(阪急コミュニケーションズ刊)がある。ウェブサイト: https://angeleno.net 

(2020年7月 更新)