北米沖縄県人会は非営利団体としてカリフォルニア州政府に登録してあるOkinawa Association of America(通称OAA)の日本語名である。OAAは1909年2月8日ロサンゼルスで設立された南加沖縄県人会を継承している。南加沖縄県人会は1906年のサンフランシスコ大地震の後、ロサンゼルスへ移動してきた県人グループと、その頃、メキシコ経由でロサンゼルスに定着していた県人グループが合同して設立された。
一世紀にわたり、大戦中の一時期を除いて、この団体はずっと活動し続けてきた輝かしい歴史がある。時代に適応して、会の名称、組織、目的などを変えてきたが、一貫して、会員の親睦、相互援助、沖縄文化の維持・高揚と社会奉仕に努めてきた。
戦後、各地の収容所から戻ってきた沖縄系人は自分たちの生活の復興ばかりでなく、大戦で生活基盤を破壊された沖縄の救援運動にも立ち上がった。在米沖縄救援連盟や復興連盟を組織して、米国各地の県系人たちにも呼びかけて、物資や金銭を集めて、母県、沖縄に送った。1946年から1953年にかけて、組織として郷里の復興に献身的に活動した。
1954年に連盟を北米沖縄クラブと改称して、会員の福利向上を目指した。1986年には母県との絆を強調するため、北米沖縄県人会と改称した。1994年にはOkinawa Association of Americaとして州政府に登録した。1995年には連邦政府から、社会奉仕団体として認められ、税法上の恩恵を受けている。
1999年にガーデナ市にある建物を購入して、OAA センターと称して会の活動拠点としている。OAAセンターには職員付の事務所、会議室、集会所、図書館、博物館、台所、舞踊練習室などがそろっている。現在、約800家族がOAA会員として登録している。年間を通して、OAAは会員や地
域社会の人たちへ文化、教育、親善活動を行っている。例えば、新年会、芸能公演、ピクニック、高校卒業生への奨学金授与、敬老感謝の日、ウチナーグチクラス、二世週パレード参加などである。
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今年で創立100周年を迎えた北米沖縄県人会は、8月27-30日、100周年記念行事を開催します。オープンハウス(沖縄県人会館見学)、わかむんみあてぃ会議(若者の指針会議-次世代代表会議)、「古琉球文学によるウチナーアイデンティティー」講演、「キング尚巴志」現代組踊ミュージカル、南加における沖縄社会の歴史、相互世代によるパネルディスカッション、沖縄文化祭などなど、様々なイベントが行われます。ぜひご参加ください。
100周記念行事についての詳しい情報は、北米沖縄県人会のサイトでご覧になれます。www.oaamensore.org/100/.
© 2009 Okinawa Association of America, Inc.