ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/interviews/clips/1796/

移民船内の生活について

船の中のことはよく覚えてますね。運動会があったり、学芸会みたいのがあったり。学校みたいのがあったり、みんなで歌を歌ったり。まだ私は5歳ですからね。まだ小学校行ってないから、そういう幼稚園的なことで、みんなで歌ったり、走り回ったりということしか覚えてなくて。

それから、やっぱり船の中の食事っていうのは、非常にこう何ていうんですかね、量がたくさんあって、食べきれなかったとかですね。昭和28年の日本の食生活は非常に貧しいんだけど、船の中だと三度三度ごちそう的なものが出てきて。うちの母は妊娠してて船酔いであんまり食べられなかったけど、栄養というか、そういう船の中の食事は非常に豊かだったように記憶してる。

ロサンゼルスに船が着いたときは、戦争直後だから、日本人は一切上陸させてもらえなかったですね。私はしかし5歳だから、船員さんにくっついてちょこちょこっと降りて行って、私だけがその、アメリカの、なんていうんですかね、土地に足を踏んだわけですね。さんざん怒られたわけですけど、そのことも覚えていますね。


ブラジル

日付: 2019年9月19日

場所: 米国、カリフォルニア州

インタビュアー: 西村 陽子

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

語り手のプロフィール

1948年長野県に生まれた二宮正人氏は、5歳の時一家でブラジルへ移住。 現在は、サンパウロに法律事務所を構え、サンパウロ大学法学部にて博士教授を務める傍ら、明治大学の学長特任補佐、武蔵野大学法学部客員教授を務める。 1992年の創設時よりCIATE-国外就労者情報援護センターの理事長、日本学術振興会(JSPS) 中南米アドバイザー、国際協力機構 (JICA)の委員なども兼任している。 また、ブラジルニッケイコミュニティリーダーとしても一目置かれており、ブラジル人のデカセギの労働状況の改善や、日系人子弟の教育など、様々な活動をサポートしている。(2021年5月)

ジミー・ナガヌマ

アメリカ行きの船の中での食べ物(英語)

クリスタルシティに収容された日系ペルー人(1936年生)

ジョージ・カズハル・ナガヌマ

アメリカへ向かう船の思い出

(1938年生まれ)クリスタルシティに収容されていた日系ペルー人