インタビュー
法廷で一番の席(英語)
(英語)法科学生1年のころ、ボストンの地方裁判所(旧スカレー・スクエア・コート・ハウス)で、大変有名な事件の裁判が行われました。私のグループはそれを見に行くため、何日かの休みを取ってスカレー・クスエアまでの地下鉄に乗り、傍聴席に座りました。裁判はたったの3、4日間でした。当時の裁判は短かったのです。
裁判はメインの上院議員オーウェン・ブリュースターが、ボストン・ヘラル・トラベラーを名誉棄損で訴えるというものでした。ボストン・ヘラル・トラベラーが、彼が収賄をしたなどで非難したためです。そうしてこの事件は裁判となり、有名な弁護士がボストン・トラベラーの弁護をしていました。名前はジェームス・セント・クレア。10年後に、ニクソン大統領の弾劾裁判弁護士になった人物です。
とにかく、私たちは裁判を見に行きました。私には、判事の座るライトアップされた席が、法廷で一番の席に見えたのです。そこにはチャールズ・ウィザンスキという名前の小柄な男性がいました。彼は大変高い評判を持つ素晴らしい判事でした。彼が法廷を操っていることは明白でした。それがとても印象的で、「私の仕事はこれだ」と思ったのです。
法科学校の一年生の時点で、そう考えたのです。とはいえそこから色々ありましたが。なんにせよ、それが「連邦判事になるのが良いだろう」と思った最初の出来事です。
日付: 2014年7月2日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: 加藤 さくら
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター; Japanese American Bar Association