(英語)徐々に、日系人の強制収容は間違っていたと明確に思うようになりました。今日、少なくとも法学者の間では、それは間違いだというのが共通意見だと思います。そしてコレマツ氏への判決は、おそらく最高裁判所が下した最も悪しき判決のひとつでしょう。
なので私はその考えを分かち合いたい。あれは国にとって大変恥ずべき、不正な行いです。その信念が、私の判事としての姿勢を形作っていると思います。つまり、政府の行いを常に信じている他の多くの判事よりも、偏りが少ないだろうということです。それも良し悪しですが。しかし政府が間違ったことなどしない、と信じ込んでいる人々もいます。もちろん、私たちはそれが本当でないことを知っています。だからその姿勢を判事としての仕事に取り入れるのです。
逆に、私の法律家の仕事が強制収容への見方にどのように影響を与えたでしょうか。おそらく、断固としたものにしました。あれは不正行為です。同じような姿勢や考えが、多くの政府の思想に広がっています。そして、長年同じような状況にいる。なので私は、あの出来事は過去に消えてしまうものではないと思います。同じ原理、思考は、今日も多くの異なる状況で出てきています。私たちがしようとしないことのひとつは、国として下すべき決断を知るための過去の歴史によく注意を払わないことです。そうすることで、だいぶ良くなるはずです。
日付: 2014年7月2日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: 加藤 さくら
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター; Japanese American Bar Association