インタビュー
正統握りをアメリカで提供することへのこだわり
自分は子供のときから寿司屋の二階で寝て、朝起きたらそこで仕事をしなきゃいけないということを一生懸命伝えられて、親方に怒鳴られながらも教わったことは、それはもう自分の宝なので、それを今更の新しいものにってわけには曲げられない。自分の教わったもの、「古い」と言われても、それは守らなければいけないし、自分としては守っていきたいです。伝統を通していきたい。それは本当に心から、信念として握っていきたいと思っています。
今いろんなブームがありますけど、現在はもう、何ていうんですかね、そういった正統握りとアレンジされた寿司と二つに分かれちゃっている。握りじゃなくても巻物専門のお店で十分、もう日本食という、寿司というものに通っている社会になっちゃったので、自分はまだ古い型のままを、そのまま通して日本の町で商売させてもらっています。そういう意味合いであって、よそから来ると変わった寿司屋さんだとか、こういうのも無いのかとか、ああだとか、よくお客さんに怒られますけど、自分たちはそういった形で説明させてもらっています。
日付: 2016年4月16日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: 渡辺 美津重
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター
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