次の世代へ:30歳未満のニッケイヒーロー
このシリーズでは、世界各地で暮らしている30歳未満の若い世代の日系人から話を聞きました。ニッケイ・コミュニティの将来をより発展させるために活動する若者たち、また斬新でクリエイティブな活動を通じてニッケイの歴史や文化、アイデンティティを共有し、探求している若者たちです。
ロゴデザイン: アリソン・スキルブレッド
このシリーズのストーリー
エミリー・テラオカ: ミニドカ国定史跡での公共サービスを通じて会話を刺激する
2022年5月26日 • キミコ・メドロック
エミリー・テラオカは、彼女のルーツである日本とメキシコの文化の両方に囲まれて育ちましたが、それらは、カントリーミュージック、ピックアップトラック、週末のスポーツ、カリフォルニア州フレズノの実家での大規模なハロウィーンパーティーなど、典型的なアメリカのものと混ざり合っていました。大学に入って初めて、彼女は四世日系人としてのアイデンティティを探求し始めました。現在、彼女はミニドカ国定史跡の主任公園管理官として、第二次世界大戦の強制収容所の遺産について人々との関係を築き、会話を促…
ニコール・ヒガ・コバシガワ:筋金入りのボランティア魂
2022年4月27日 • ハビエル・ガルシア・ウォング=キット
もし「ボランティア活動」という職業があるならば、ニコール・ヒガ・コバシガワ氏は間違いなくこの職業を選んでいたに違いない。彼女はリマのラ・ウニオン学校に在学していた頃から、算数から体育(サーカスのワークショップでは、竹馬と軽業も学んだ)まですべての科目で成績が「優」だった。かと言って特に興味のある科目はなかったと言う。小学校6年生の頃、リーダシッププログラムに参加し、そこでチームワークやソフトスキル(主にコミュニケーション力)を学んだ。 高校生になっても毎週土曜日このプログ…
「深い集団的感情」:黒人日系活動家の英雄、エミリー・アクパン
2022年3月29日 • タミコ・ニムラ
エミリー・アクパンは、ニューヨークのブルックリンに住む黒人日系活動家です。彼女は、ツル・フォー・ソリダリティやニューヨーク追悼記念日など、多くの社会正義運動に積極的に参加してきました。2022年3月、彼女はディスカバー・ニッケイの「インスパイア・フォワード:30歳未満の日系ヒーロー」シリーズの質問に答える時間を割いてくれました。彼女のストーリーは感動的で、活動家を目指す人々に洞察と助けを与えてくれます。 * * * * *二村多美子(以下TN):日系ヒーローに選ばれておめで…
グラジエラ・タマナハ ~ブラジル日系コミュニティの若手リーダー~ ーその2
2022年2月24日 • タチアナ・マエブチ
その1を読む >> 文協の日本文化祭り 「2019年には『文化祭り」のコミュニケーションチームの一員として、『名探偵ピカチュウ』という映画の宣伝をしました。今までこれほど大きなインパクトのあるチームに参加したことがなかったので、私にとって大きな挑戦でした」と、グラジエラは語る。 長年同じやり方で引き継がれてきた「文化祭り」は、2018年に日本のポップカルチャーを取り入れることになった。グラジエラはこのような変化を取り入れることに不安を覚えたという。 「時が流れ、…
グラジエラ・タマナハ ~ブラジル日系コミュニティの若手リーダー~ ー その1
2022年2月23日 • タチアナ・マエブチ
父方は沖縄県西原、母方は北海道へルーツをたどることができる日系三世のグラジエラ・タマナハは26歳。文化活動に積極的だった祖父母の血を受け継ぎ、コミュニティ活動に従事している。7年前、年に一度行われる日系コミュニティのメインイベントに初めて参加して以来、コミュニティ活動に精をだしている。 家族のルーツ 「私は日本とウチナーンチュの2つの文化に触れて育ちました。そのため何でも二つ学んできました。例えば、『茶碗』と『マカイ』といったように、同じものでも二つの違う言い方を覚…
コール・カワナ ―全米日系人博物館と人工知能(AI)の力―
2022年1月24日 • キーラ・カラツ
「これは『人の記憶のスナップショット』です」。 23歳のコール・カワナは、全米日系人博物館の最新特別展「ローソン・イイチロウ・サカイのインタラクティブなストーリーファイル」展をそう呼んでみせる。 南カリフォルニア大学を卒業して間もない日系アメリカ人五世のカワナが、この工学に基づいた企画を構想したのは、2019年であった。第二次世界大戦を生き抜いた日系アメリカ人のオーラル・ヒストリーを保存し、共有する手助けをするAIアバターを開発する非営利団体「ジャパニーズ・アメリカ…