ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/interviews/clips/482/

インタビュー

キップ・フルベック

映画製作者・アーティスト(1965年生)

ハパ・プロジェクトを通してみる認識の変化(英語)

(英語) このプロジェクトによって、ハパに対するありがちな神話が払拭されればと願っています。「hybrid vigor(雑種強勢)」または「ハパってみんなきれいでいいね。すべてが薔薇色でしょ?有名なモデルや俳優を見てごらんよ。わあ、キアヌ・リーブスって本当に格好いい!」というような神話がすこしでも払拭されればと願っています。(ハパといっても)様々な年齢、民族、体系の人がいて、外見は皆それぞれ本当に違うのですから。

また同時に、みんなに自らのアイデンティティを形成する機会を与えたかったんです。このプロジェクトをきっかけに、参加するモデル達にアイデンティティを確立させ、どれだけひとりひとりに違いがあるかを見せようとしているんです。違いを誇れるようにしたいですし、「Ainoko」や「hybrid(混血)」「half-breed(ハーフ)」更には形式的には正しいのですが「アメラジア人」といったようなあまり良い意味をもたない言葉にも抗議したいんです。(アメラジア人って)75年代のベトナム戦争後のような感じじゃないですか?そういった意味合いでドキュメンタリーでも使われてきましたしね。「ハパ」という言葉も、もともとはハワイで人をからかうような言葉として使われていたんです。みんなに自分達が何者であるかを自分の言葉で言えるようになり、良い意味合いをもたない言葉には抗議し、違いを誇れる場があって欲しいんです。


芸術 ハパ アイデンティティ 多人種からなる人々

日付: 2006年5月3日

場所: 米国、カリフォルニア州

インタビュアー: ジム・バウワー

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

語り手のプロフィール

1965年、キップ・フルベックは中国人の母とイギリス・アイリッシュ系の父の元に生まれました。5歳の時、中国人の従兄弟に「ハパ」と言われました。当時はその単語の意味について深く考えることはなかったのですが、成長するにつれ、混血としての自分のアイデンティティを表す適切な言葉ない(あったとしても差別的な意味を含んでいるものが多い)ことに気づき、「ハパ」が持つアイデンティティとしての現実的・人間味のある側面を押し出すための方法について考え始めました。

フルベックが「ハパ」アイデンティティを追求してみようと始めたのが、ハパ・プロジェクトです。ハパの顔写真をとり、「あなたは何ですか?」という質問にそれぞれ自分の言葉で回答してもらうのです。現在、約1000人以上のさまざまな世代・職業をもつハパの写真を撮り終えています。このプロジェクトはPart Asian, 100% Hapa (Chronicle Books, 2006)として出版され、2006年6月8日から10月29日にかけて全米日系アメリカ人博物館で行われる特別展kip fulbeck: part asian, 100% hapaに見ることができます。

1990年以来、フルベックはハパ・アイデンティティに関する映画やアートを手がけています。アイデンティティ、他人種・他民族、ポップカルチャーなどのトピックにおける著名なアーティストであり、彼の手がけた映画やパフォーマンス、写真などは世界各国で賞を得ています。現在、フルベックはカリフォルニア大学サンタバーバラ校芸術学部の学部長・教授であり、アジア系アメリカ人研究とフィルム研究の教員も兼任しています。優れた教授におくられるOutstanding Faculty Member Awardを過去三回受賞しています。(2006年5月3日)

与那嶺要(ウォーリー・ヨナミネ)

両親は沖縄出身者と内地出身者の結婚反対の風潮を体験 (英語)

沖縄出身の両親の持つ2世。38年間に渡り、日本の野球界で選手・コーチ・スカウト・マネージャーとして活躍。(1925年生)

与那嶺要(ウォーリー・ヨナミネ)

10代のサトウキビ畑で働いた経験が、スポーツ選手としてのトレーニングに役立つ

沖縄出身の両親の持つ2世。38年間に渡り、日本の野球界で選手・コーチ・スカウト・マネージャーとして活躍。(1925年生)

ロイ・H・マツモト

ニックネーム(英語)

カリフォルニア出身の二世。第2次大戦中は、MIS(陸軍情報部)としてメリル襲撃隊にて活躍。(1913年生)

ロイ・H・マツモト

日本との戦争に対する何ともいえない感情(英語)

カリフォルニア出身の二世。第2次大戦中は、MIS(陸軍情報部)としてメリル襲撃隊にて活躍。(1913年生)

リチャード・コサキ

ワイキキで育った経験(英語)

ハワイ出身の政治学者・教育者(1924年生)

ロイ・ヒラバヤシ

太鼓演奏の哲学(英語)

サンノゼ太鼓の共同設立者・支配人 (1951年生)

ジェロ (ジェローム・チャールズ・ホワイト Jr.)

母と祖母を見て学んだ日本の伝統(英語)

演歌歌手(1981年生)

モニカ・小木曽

日本文化の継承-日本語学校(スペイン語)

(1969年生) アルゼンチン日系センターの前会長

ピーター・ミズキ

目立ちたくない外国人(英語)

在日三世・剣道家

フランク・ヤマサキ

人類全体への思いやり(英語)

ワシントン州出身の二世。戦時中徴兵拒否。(1923年生)

モニカ・小木曽

アイデンティティ・クライシス(スペイン語)

(1969年生) アルゼンチン日系センターの前会長

ジェロ (ジェローム・チャールズ・ホワイト Jr.)

家族以外の人前で歌うことはなかった演歌(英語)

演歌歌手(1981年生)

藤間勘須磨

日本舞踊を通して感じる日本人・アメリカ人の両アイデンティティ(英語)

日本舞踊・歌舞伎役者 (1918-2023)

藤間勘須磨

プロの舞踊家として最善を尽くす(英語)

日本舞踊・歌舞伎役者 (1918-2023)