ディスカバー・ニッケイ

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アマゾンの日系社会


2015年6月3日 - 2018年2月1日

ボランティアの目から見たアマゾンの日系社会について、一世、日系人、日系社会、文化、日本語、いろいろな角度から語るジャーナル。日々の活動を通して感じたこと、日系社会の歴史と現状、等々をお伝えします。



このシリーズのストーリー

第4回 開拓者から企業マンへの軌跡 

2015年12月9日 • 坂本 麻子

「近いうちに、一杯やりませんか」と誘われて、日伯協会の方や同期ボランティアも一緒に1か月に1回は会う飲み仲間でもあり、ブラジルで出会った数少ない友人の一人でもある須藤忠志さん。あまり飲まないが、飲ませるのはうまい。182センチの長身で、目尻が少し下がったとても優しい顔立ち。「もてるでしょう?」と聞くと、「そんなことないよ。昔は仕事一筋だったしね」と。若いころの写真を見せてもらったが、かなりの美男子。相当もてたはずだが、「仕事一筋だった」というのはあながち嘘ではないだろう。な…

第3回 夏祭り

2015年9月7日 • 坂本 麻子

「今年も盆踊り、参加できる?」婦人会の会長さんからご連絡をいただき、あれから1年がたったことを実感した。昨年、ベレンに赴任してまだ2週間ぐらいしかたっていないころ、誘われるままに参加した夏祭り。行くのにどのくらい時間がかかり、どんな催しが行われ、何人ぐらいの人が参加するのか、何もわからず、会場へ連れていっていただいて、ずっと盆踊りの輪の中に入っていた。また、参加者がとても多くて、ブラジルの日系社会の大きさを感じたのを覚えている。以前住んでいたメキシコでも、一大イベントである…

第2回 日本語教育

2015年7月22日 • 坂本 麻子

1895年に日本とブラジルの外交関係が結ばれて、今年で120年。これをきっかけに、文化・芸術・経済など様々な分野で両国の関係強化が図られることになり、ブラジル各地でいろいろな記念行事が開かれている。先日ベレンであった毎年恒例のブックフェアでは、テーマ国の日本の文化紹介が行われた。また、120周年記念式典も催されて、シモン・ジャッテーネ州知事より、14の日系団体と企業に勲章が贈られ、私の配属先である北伯日本語普及センターにも勲章が授与された。北伯(ブラジル北部)での長年にわた…

第1回 プロローグ

2015年6月3日 • 坂本 麻子

昨年の8月、ブラジルのパラー州ベレン市にある北伯日本語普及センターに、JICA日系社会シニアボランティアとして配属になった。このセンターは、日伯協会、日系商工会議所と同じ建物の中にあり、活動初日から、多くの日本人・日系人の方々に会ってきた。 ブラジルへ来る前から聞いてはいたが、これほどまでに日本が残っているとは想像していなかった。「残っている」のではなく、「日本がある」と言ったほうがいい。それは、日本語の使用率の高さからも言える。ここで活動していて、ポルトガル語を話さない…

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このシリーズの執筆者

1998年にメキシコで日本語教師としてスタート、その後、アメリカと日本で、主に日系人を対象に日本語教育に関わる。大学院では、在日日系南米人に関わる諸問題を通して、日本の血統主義について調査、研究。2014〜2017年、JICA日系社会シニアボランティアとしてブラジルへ赴任。現在は、日本国内で日本語教師として活動している。

(2017年10月 更新)