ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/interviews/clips/589/

太鼓演奏の哲学(英語)

(英語)僕らにとって重要なのは、太鼓が正しく演奏されているかどうか、ということではないんです。太鼓は単なる楽器に留まるものではないし、音楽という枠組みを超えたものだと僕は思うんです。重要なのは太鼓演奏に関わる哲学です。僕らにとって太鼓は、生き方そのものなんですね。生きていく中でなすこと全てに太鼓は関係しています。だから、1週間に1回集まって樽太鼓を叩く、というだけのことではないんですね。それ以上のことです。

僕らは、「太鼓奏者とは何か」という問題についてよく話をするんです。少なくとも僕は、そういった問題提議をしていたいですね。鉢巻きを締め、法被を着て撥で演奏さえしていれば、その人は太鼓奏者なのだろうか?または、太鼓のあるオーケストラで演奏してさえいれば、その人を太鼓奏者と呼べるのか?ジャズバンドで太鼓を叩く人の場合はどうか?(アメリカの)中西部のどこかで演奏している太鼓奏者についてはどうなのか?はたまた、ここサンノゼの奏者は、太鼓奏者と呼ぶにふさわしいのだろうか?など、太鼓奏者を太鼓奏者たらしめるのは、単に太鼓演奏をしている、ということだけではなくて、太鼓の精神性や哲学、それから太鼓の由来を理解しているかどうか、というところにあるのだと思います。太鼓の未来を考える上でそのような精神性を保っていけるか、ということは今後課題になるだろうと思います。


カリフォルニア州 ドラム アイデンティティ 音楽 サンノゼ サンノゼ太鼓 太鼓 アメリカ合衆国

日付: 2005年1月26日

場所: 米国、カリフォルニア州

インタビュアー: アート・ハンセン、ソージン・キム

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

語り手のプロフィール

ロイ・ヒラバヤシ氏はサンノゼ太鼓の支配人であり、グループの創設者の一人です。1951年、カリフォルニア州バークレイで帰米の両親のもとに生まれました。彼は5人兄弟の真ん中で、カリフォルニア州オークランドで育ちました。1969年に高校を卒業した彼は、サンノゼ州立大学へ進学し、心理学と哲学を専攻しました。

彼ははサンノゼ州立大学のアジア系アメリカ人研究プログラム、全米日系人市民協会(JACL)、パシフィック・アジアン・コーリション、アメリカ仏教会などでも働いていました。彼が太鼓を始めたきっかけは仏教青年会(YBA)の活動でした。サンノゼ仏教会の開教使ヒロシ・アビコが緊那羅(きんなら)太鼓の演奏を聴いたあと、若い世代のために何か始めるべきではないかと話を持ちかけられ、太鼓グループを立ち上げたのです。以来、サンノゼ太鼓はアメリカでもっとも影響力のある太鼓グループのひとつに成長しました。(2005年1月26日)

モニカ・タイシャ―

ニッケイの定義(英語)

米国在住の日系コロンビア人(1974年生)

サブリナ・シズエ・マケナ

カミングアウトが家族に与えた影響

(1957年生まれ) ハワイ州最高裁判所判事。