ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/interviews/clips/481/

インタビュー

キップ・フルベック

映画製作者・アーティスト(1965年生)

特有性の認識(英語)

(英語) ハパ・プロジェクトで、面白い話があるんです。他の人種と接することの少ない地域から来た人の話なんですけど、オクラホマから手紙を送ってくれた女性がいたんです。その手紙には、「オクラホマに来て私の写真をこの(プロジェクトの)為に絶対撮るべきだわ!信じられないかもしれないけど、私は黒人と韓国人(のハパ)なの!」と書いてあったんです。私は何と言っていいかわかりませんでした。きっと彼女は小さな世界に住んでいて、自分のような人は世界でたった1人しかいないと思っていたのでしょう。ある意味でそれは素晴らしいことですが…。彼女に返事をしなくてはならなかったので「あなたの写真を撮りたい気持ちはあるのですが、そちらに伺う事は出来そうにありません。またブラック・コリアン(韓国系の黒人)の人はこれまでに50人位撮影してきました。そして…。他にもまだ(あなたと同じ様な人が)沢山いますよ」と書いたんです。私としては前向きな感じで伝えたかったのですが、彼女は恐らく自分は『マトリックス』のキアヌ・リーブスのような「選ばれし者」でないと感じてしまったのでしょうね、それから2度と返事は来ませんでした。


芸術 ハパ アイデンティティ 多人種からなる人々

日付: 2006年5月3日

場所: 米国、カリフォルニア州

インタビュアー: ジム・バウワー

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

語り手のプロフィール

1965年、キップ・フルベックは中国人の母とイギリス・アイリッシュ系の父の元に生まれました。5歳の時、中国人の従兄弟に「ハパ」と言われました。当時はその単語の意味について深く考えることはなかったのですが、成長するにつれ、混血としての自分のアイデンティティを表す適切な言葉ない(あったとしても差別的な意味を含んでいるものが多い)ことに気づき、「ハパ」が持つアイデンティティとしての現実的・人間味のある側面を押し出すための方法について考え始めました。

フルベックが「ハパ」アイデンティティを追求してみようと始めたのが、ハパ・プロジェクトです。ハパの顔写真をとり、「あなたは何ですか?」という質問にそれぞれ自分の言葉で回答してもらうのです。現在、約1000人以上のさまざまな世代・職業をもつハパの写真を撮り終えています。このプロジェクトはPart Asian, 100% Hapa (Chronicle Books, 2006)として出版され、2006年6月8日から10月29日にかけて全米日系アメリカ人博物館で行われる特別展kip fulbeck: part asian, 100% hapaに見ることができます。

1990年以来、フルベックはハパ・アイデンティティに関する映画やアートを手がけています。アイデンティティ、他人種・他民族、ポップカルチャーなどのトピックにおける著名なアーティストであり、彼の手がけた映画やパフォーマンス、写真などは世界各国で賞を得ています。現在、フルベックはカリフォルニア大学サンタバーバラ校芸術学部の学部長・教授であり、アジア系アメリカ人研究とフィルム研究の教員も兼任しています。優れた教授におくられるOutstanding Faculty Member Awardを過去三回受賞しています。(2006年5月3日)

ミシェル・ヤマシロ

本州の人々の沖縄人に対する偏見(英語)

ペルー出身の両親を持つ沖縄系アメリカ人

ミシェル・ヤマシロ

共感する米国的な価値観(英語)

ペルー出身の両親を持つ沖縄系アメリカ人

ミシェル・ヤマシロ

三か国語を使った沖縄での活動(英語)

ペルー出身の両親を持つ沖縄系アメリカ人

ミツエ・ヤマダ

詩を通して自分を表現(英語)

帰米二世、詩人、活動家(1923年生)

ファン・アルベルト・松本

エスコバールについて(スペイン語)

日本在住の日系アルゼンチン人、二世(1962年生)

モニカ・タイシャ―

ニッケイの定義(英語)

米国在住の日系コロンビア人(1974年生)

サブリナ・シズエ・マケナ

カミングアウトが家族に与えた影響

(1957年生まれ) ハワイ州最高裁判所判事。