パイロット目指し渡米
ユーチューバーとしてハワイの情報を発信し続けている「ちゃんすう」さんの動画はずっと見ていたが、突然、真価を見せつけられたのが、彼が被災地、マウイ島の現状をレポートしたエピソード。ちゃんすうさんは、壊滅的な被害を受けたラハイナ以外で観光客を受け入れられるエリアについて紹介した後、全焼した寺の住職にインタビュー。収入の多くを観光資源から得ているマウイ島の力になりたいという彼の真摯な気持ちが、動画から伝わってきた。しかも、単なる「マウイを応援したい」という気持ちだけでなく、視聴者に向けて「オアフ島からくるなら日帰りでも十分楽しめる」と、実践的な情報を発信している点でも好感度が高かった。
彼は毎回、動画の冒頭でキャッチフレーズのように「ハワイに住む日本人、ちゃんすうです」と自己紹介している。では、なぜ彼はハワイに住むことになったのか、ハワイに行く前は日本にいたのか、それとも別のアメリカの都市にいたのか、アメリカ以外の国にいたのか、好奇心に駆られて過去動画を改めて見直すと、彼が三重県出身であり、当初、パイロットを目指すためにロサンゼルス郊外オレンジ・カウンティーのカレッジに留学したことなどが分かった。さらに、彼は私自身が30年以上前に籍を置いていた、日本の情報出版社の元社員でもあった。勝手に親近感を感じた私が取材を申し込むと、ちゃんすうさんは快諾、オンライン取…