(英語) 収容所での体験もその人の年齢によって違ってくると思います。あの時自分に何が起きていたのかということへの理解や、(収容所に入れられたことで)何を失ったかという感じ方は、その人の年齢によって大分違ってきますからね。例えば私のように7歳位の子供だと、今までと余り変わりなく友達と遊んで学校に行くわけで、違いといえば学校のクラスメートが自分と同じ様な顔をした子ばかりになったというぐらいなんです。
それから私個人で一番苦痛に感じていたのは、大食堂で食事をすることでしたね。私の家には大きな丸いダイニングテーブルがあり、家族で一緒に食事をすることが生活の中心でした。いわばダイニングは一家団欒の場だったんですよ。ですから、収容所の食堂で家族以外の人と食事をしていると、なんだか軍隊で食事をしているような気持ちになってしまうんです。ですから私にとっては食事が一番大きな変化でしたね。
感謝祭やクリスマスのお祝いが本当に恋しかったですよ、収容所では何もできませんでしたから、それがすごく寂しかったですね。(このように私も子供ながらにも)生活の何かが変わっていることは分かっていしました。でもそれがどうしてかは分かりませんでした。戻ってきた父は人が変わってしまい、それによって私の生活も180度変わってしまったんです。
日付: 2005年12月27日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: ジョン・エサキ
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター