ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/interviews/clips/387/

カンザスの農夫との会話(英語)

(英語) あるオークション会場で、私の隣に立っていた農夫のことを今でもよく覚えています。青いつなぎを着た男の人でしたね。彼は少しずつ私の近くに寄って来て、オークションの休憩時間に、「すみません」と声をかけてきました。そして、「あなたが話しているのを聞いたのですが、どうしてそんなに英語が上手なのですか?ご出身は?」と言うのです。私は、「シアトルですよ」と言いました。すると彼は、「いや、そうではなくて、ご両親の出身は?」と聞くので、「母はアイダホ生まれで、父はシアトルです」と答えました。この男が何を知りたがっていたのか私には分かっていましたが、こういう類いの質問をされたことは何度もあったので、聞かれたことにだけ答えるようにしていました。男は、「ええと、ご先祖は何系の方ですか?」というようなことを聞いてきたので、「私は日系人ですよ。日系アメリカ人です」と答えました。すると彼は、「ええと、コンニチハ。」と言いました。そして私が彼の方に目をやると、男は、「私は妻と日本に住んでいたんですよ。日本で着物を着た『ギシ・ガールズ(ゲイシャを意味した農夫の言い間違い)』の絵を買いましたよ。」と言うのです。続けて男は、「で、そういう絵は描きます?」と聞いてきたんです。私は肩をすくめて、「まあね」と適当に返事をしました。私と一緒に来ていた友達は爆笑していましたね。私はとにかくこの男からさっさと離れたかったですよ。


人種差別 ステレオタイプ

日付: 2003年3月18・20日

場所: 米国、ワシントン州

インタビュアー: アリス・イトウ、マユミ・ツタカワ

提供: Denshō: The Japanese American Legacy Project.

語り手のプロフィール

ロジャー・シモムラ氏の絵画・版画・舞台作品はアジア系アメリカ人の社会政治的な問題を題材にしています。これらの作品の多くは移民として渡米した故祖母が56年間にわたって綴った日記からアイデアを得ています。自作の絵画・版画の個展を100展以上も開催しており、ニューヨークのフランクリン・ファーネス、ミネアポリスのウォーカー・アートセンター、ワシントンDCのスミソニアン協会国立アメリカ歴史博物館などを拠点とし実験的な舞台作品を紹介してきました。また、教育者としても広く認められており、カンザス大学で特待教授(Distinguished Professor)になりました。さらに、アメリカ美術史学会は、4年間に渡る全米12の博物館で開催された巡回展『アメリカン・ダイアリー』の功績を称え、2001年に最優秀芸術作品賞を授けました。

シモムラ氏個人の書類などはスミソニアン協会アメリカン美術古文書館に保管されています。また、ニューヨーク.、シカゴ、カンザス市、マイアミ、シアトルのギャラリーで彼の作品を見ることができます。

*全インタビューはDenshō: The Japanese American Legacy Projectにて見ることができます。

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