カンザスの農夫との会話(英語)
(英語) あるオークション会場で、私の隣に立っていた農夫のことを今でもよく覚えています。青いつなぎを着た男の人でしたね。彼は少しずつ私の近くに寄って来て、オークションの休憩時間に、「すみません」と声をかけてきました。そして、「あなたが話しているのを聞いたのですが、どうしてそんなに英語が上手なのですか?ご出身は?」と言うのです。私は、「シアトルですよ」と言いました。すると彼は、「いや、そうではなくて、ご両親の出身は?」と聞くので、「母はアイダホ生まれで、父はシアトルです」と答えました。この男が何を知りたがっていたのか私には分かっていましたが、こういう類いの質問をされたことは何度もあったので、聞かれたことにだけ答えるようにしていました。男は、「ええと、ご先祖は何系の方ですか?」というようなことを聞いてきたので、「私は日系人ですよ。日系アメリカ人です」と答えました。すると彼は、「ええと、コンニチハ。」と言いました。そして私が彼の方に目をやると、男は、「私は妻と日本に住んでいたんですよ。日本で着物を着た『ギシ・ガールズ(ゲイシャを意味した農夫の言い間違い)』の絵を買いましたよ。」と言うのです。続けて男は、「で、そういう絵は描きます?」と聞いてきたんです。私は肩をすくめて、「まあね」と適当に返事をしました。私と一緒に来ていた友達は爆笑していましたね。私はとにかくこの男からさっさと離れたかったですよ。
日付: 2003年3月18・20日
場所: 米国、ワシントン州
インタビュアー: アリス・イトウ、マユミ・ツタカワ
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