インタビュー
ペルー系沖縄人としての両親のアイデンティティ(英語)
(英語)両親との会話から分かるのは、二人は常に(沖縄とペルーの)両方を自認していて、間違いなくペルー系沖縄人だということです。沖縄文化にはたくさんの機微があり、例えば日本人や沖縄人にとって先祖に敬意を払うことは重要なことで、私の家族は今でも線香をあげたり、墓参りにも行きます。祖父の一番上の兄が亡くなった時、祖父は80代になっていましたが、それでも伝統に則った適切な方法で埋葬されるのを見届けるため、ペルーへ行きました。
私の両親も、家族や先祖に敬意を払うことを深く信じていますが、それと同時にヤマシロ家のパーティに来れば、サルサ音楽や大きな笑い声、喜びに満ちた音が部屋中に溢れています。ステレオタイプのある人が抱く、日本人や沖縄人の静かなイメージとは違うでしょうね。とはいえ、音楽がしっかり根付いている沖縄文化と、音楽が同様に深く根付いているラテン文化には重なる部分があり、それは共通点でもあります。
大きなパーティの終わりには、カチャーシーを踊る両親の姿も見られます。いつも同じ曲、同じ何曲かが流れ、みんな立ち上がって(手をふりながら)こんな風に踊るんです。みんなで踊りながら動き回ります。この他にもパーティでは伝統的なペルー音楽、ペルー先住民族のインカ音楽も演奏しています。
このように私の両親には確実に両方の文化があると思います。弟も私も成長し大人になり、いまでは両親も”アメリカ文化”も取り入れている感じですね。とても興味深いことだと思います。年齢を重ねるにつれて、両親がこれまでどのようなことにカルチャーショックを受け、何を受け入れてきたのか、いろんな話ができるようになったことをとても興味深く感じています。私の両親は、複数の文化が混在する環境に慣れているので、多様な文化を素直に受け入れることができるし、文化が変化することも知っているんです。
日付: 2018年8月30日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: シャーロン・ヤマト
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター