インタビュー
帝国軍人になりたかった少年時代
太平洋戦争が始まるまでは別にアメリカ生まれだとか、二世だとか、そういう事で周りから変に見られたり、いじめられるという事はありませんでした。ただね、真珠湾攻撃が始まって二日目の朝でした。だから日本では12月8日だから12月10日。僕が学校に入って校舎の廊下で同級生とすれ違った時にね「おはよう」って言ったら、「おい、アメリカのスパイ!アメリカへ帰れ!」っていきなり言われたんです。
もう僕が小学校に入ってすぐに支那事変が始まり、そして小学校6年で真珠湾ですよね。だから、日本の風潮が軍国主義、国家主義に雪崩をうっていく時ですから、もう僕なんか、間違いなく軍人になる、これが僕の志望ですってね。陸軍士官学校を受験していて、入学直前になって終戦です。
日付: 2012年1月31日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: ジョン・エサキ、西村 陽子
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター