インタビュー
フジモリ元大統領の選出をサポートしなかった日系コミュニティ
フジモリ大統領が、フジモリさんが大統領として立候補した時に、日系人の全員といってもいいと思いますが、ほとんどの方がこれは反対でした。なぜかというと、戦前にその日本が、日本人がですね、大きな略奪に合ってるんですね。どうしてもその略奪という非常に大きな、その事件のトラウマから、脱却できないでいたわけですね。だからフジモリさんが、もし、そのちゃんとした大統領の職を全うできなければ、すべて批判の矛先は日系人に降りかかってくるだろうと。そうすれば、また戦前あったようなその略奪というものの二の舞が起こるんじゃないかということを、日系人の人たちの誰もが恐れましてね。ですからできるだけ政治のような、派手な、しかもリスクの多いところには、日系人というのは行かないようにと、いうふうに思っているところに、よりによって大統領に立候補する。で、しかもそれが当選してしまったわけですから。
あの時点でですね、日系人の方たちは、ずいぶんフジモリ大統領に、そうならないようにというふうに、お願いしたというような話も、これは嘘か本当か分かりませんですけども。そういうことも、あの噂で流れてましたですね。それぐらい、日系人の人は、フジモリさんが大統領になるということに対して恐れていた。要するに、喜ぶというよりも、困ったもんだというふうに受け止めていましたね。
日付: 2007年5月7日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: 西村 陽子
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター
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