「ハパ」アイデンティティの国際的側面
(「ハパ」への意識は)基本的にはアメリカ特有の現象なんです。この国ほどこれについて話す国は他にありませんからね。シンガポールでも ある程度ハパへの高い意識がありますが、ユーラシア人(とのハパ)の話が多いのが現状です。殆どがユーラシア人で、アフロ系アジア人やラテン系などはあま りいませんからね。ユーラシア系となると、また意味合いの違う問題になってくるのです。ご承知のとおり、今のところ人種の問題については、他の国と比べア メリカが最もよく話しています。たとえ外国人だとしても(アメリカにいると)その話をしたがるのです。本当のところ、人種の枠を超えた養子のような人がプ ロジェクトに参加してくれるかどうか興味がありまして…1人だけ考えてくれていた女性がいたのですが、写真を撮るのを嫌がりました。またそれも面白い考え 方だと思います。ある人達は、私の定義では「ハパ」ではありませんでしたが、(プロジェクトに)参加しました。それが彼らの自己アイデンティティなので、 それはそれでいいと思いました。黒人と白人の(両方の血を引く)女性が来て「私もハパよ。」と言うので、私も「わかりました。じゃあ写真を撮りましょ う。」という感じでね。