ディスカバー・ニッケイ

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ソーテル物語: 「ジャパンタウン」命名をめぐって


2016年8月25日 - 2017年11月7日

ウエストロサンゼルスのソーテル地区が2015年、ロサンゼルス市議会の賛同を得て「ソーテル・ジャパンタウン」と命名され、標識がソーテル通りとオリンピック通りの角に設置された。日本の商店やレストランが集中する地区として年々賑やかさを増しており、まさに「ジャパンタウン」の命名はふさわしいだろう。だが、この地区は長年「リトル・オーサカ」と呼ばれ、すでに日本人街であることをアピールする名前を持っていたことも事実。それなのに、なぜ今「ソーテル・ジャパンタウン」なのだろうか。命名の経緯をたどるとともに、地域の住民や商店主などの反応を聞いた。


カリフォルニア州 ジャパンタウン ソーテル

このシリーズのストーリー

小早川ボーディングハウスの盛衰 — 石岡利夫さん、ジャパンタウン命名は評価

2017年11月7日 • 長島 幸和

ソーテル通りのラグレンジ通りからミズーリ通りまでの東側の広い一角には現在、大きな複合施設やアパート・ビルが立ち並んでいます。そのブロックには、かつて数多くの庭師らが住んでいたボーディングハウス(寄宿舎)がありました。「小早川ボーディングハウス」です。6つの大きな家屋や簡易住宅に最大60人が住んでいた大掛かりなボーディングハウスでした。広島からの移民である石岡利一(りいち)氏が1926年に一軒家からスタートし、その後1930年代初頭に大幅拡張、戦時中の一時中断を経て1979年…

「ちんちくりん」へ

2017年3月17日 • 長島 幸和

「白人に食べさせたい」 ソーテル通りの広島お好み焼き店「ちんちくりん」 金曜日の夜、ソーテル地区ではなかなか路上駐車のスポットが見つかりません。2度ぐるぐる回った末、やっとラグランジ通りのソーテル通りから2ブロック西にいったところにスポットを見つけ、そこに車を停めて、ソーテル通りまで歩きました。 ソーテル通りまで来て南へ向かうと、両側にはさまざまな店のネオンサインが連なっていました。通りの西側が特に賑わっているように見えました。長い行列のできている店も少なくな…

淡々と事業続ける「ハシモト・ナーセリー」の橋本陽太郎さん

2016年8月25日 • 長島 幸和

ウエスト・ロサンゼルスの一角、ソーテル地区。その一帯が2015年に「ソーテル・ジャパンタウン」として市の認定を受け、標識がソーテル通りとオリンピック通りの角に設置された。ソーテル地区は長年「リトル・オーサカ」として親しまれてきたが、近年日本人や日系人が経営する商店やレストランが増えたことを踏まえて「ジャパンタウン」と命名されたものだ。市の認定に向けて地元の人たちはジャパンタウン推進団体を組織して活動、認定に喜びの声を挙げている。 しかし、「ジャパンタウン」と命名されてもこ…

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このシリーズの執筆者

千葉市生まれ。早稲田大学卒。1979年渡米。加州毎日新聞を経て84年に羅府新報社入社、日本語編集部に勤務し、91年から日本語部編集長。2007年8月、同社退職。同年9月、在ロサンゼルス日本国総領事表彰受賞。米国に住む日本人・日系人を紹介する「点描・日系人現代史」を「TVファン」に連載した。現在リトル東京を紹介する英語のタウン誌「J-Town Guide Little Tokyo」の編集担当。

(2014年6月 更新)