激変するデカセギ事情=大挙帰伯の真相に迫る
2009年6月13日 - 2009年8月1日
2008年の金融危機の犠牲になったデカセギたち。彼らを取り巻く環境が激変しているのは、日本だけではない。日本で職を失った彼らの多くが、大挙帰伯している。そのあおりを受け、ブラジルの事情もまた急変している。その現状に焦点をあてたコラム。ブラジル国サンパウロ州サンパウロ市で発行されてい、日本人・駐在者向けの日本語新聞、ニッケイ新聞(www.nikkeyshimbun.com.br )からのの転載。
このシリーズのストーリー
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第1回 次々に潰れる派遣会社=最大手すら年末からゼロ
2009年6月13日 • 渡邉 親枝
デカセギを取り巻く環境が激変しているのは、日本ばかりではない。金融危機の犠牲となり、真っ先に「派遣切り」されたデカセギが大挙して帰伯してお り、当地の事情もまた急変している。最大手と言われていた派遣会社ですら一人も送れない状態に陥いり、グアルーリョス空港で取材したデカセギ夫婦は「私た ちは首になり、代わりに中国人研修生200人が工場に入った」とうなだれた。大挙帰伯を裏付けるように、日本からブラジル行きの飛行機利用者は先月、前年 比2.5倍強を記録した。デカセギ業界にいったい…