ディスカバー・ニッケイ

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米国で生きる日本人の選択


2020年10月2日 - 2023年5月31日

米国と日本の間で生きる日本人に、永住権取得や日本への引き揚げなど、人生の選択についてインタビュー。



このシリーズのストーリー

41年前に駐在員として渡米後永住権取得・近く日本に永久帰国予定の宮田慎也さん

2023年5月31日 • 福田 恵子

終の住処は日本 オンライン取材させていただいた画面の向こうの宮田慎也さんは満面の笑顔だった。聞けば、入国規制が解除された日本に、ロサンゼルスから4年ぶりに帰国したばかりで、その日本での1カ月の滞在が夢のように楽しかったというのだ。 「今回の帰国の理由は4年帰ってなかったので久しぶりに帰りたいと思ったこと。もう1つは、サービス付きの高齢者ホームの下見をすることでした。2件の施設を見て、世田谷にあるホームに決めてきましたが、問題はまだ空きがないこと。おそらく年内か、来年…

アメリカ市民として日本で生活する大内二三夫さん

2022年11月4日 • 福田 恵子

米生活50年で再び日本へ 25歳でアメリカに渡った大内二三夫さんは、フロリダ大学の大学院で博士号取得後に化学会社のデュポンに入社。その後、ワシントン大学で長年教鞭を執った物質材料工学の専門家だ。2022年6月に材料工学科教授の職を最後に、同学を退職した大内さんが、次に住む場所として選んだのが長野県松本市だった。 「アメリカでは50年近く暮らし、楽しい思いもしたし、達成感も得られました。私は25年を一つの単位としてとらえています。最初の25年は日本で生活し、次の50年はア…

1963年渡米、2018年に日本へ 再び帰米予定の白澤誠さん

2022年5月30日 • 福田 恵子

渡米のきっかけは『なんでも見てやろう』  白澤誠さんは、過去、ロサンゼルスのダウンタウンに本部がある南加庭園業連盟の活動に積極的に取り組んでいた。同連盟主催の家庭菜園の講義を、7年間受け持ち、日本語新聞の『日刊サン』でも野菜作りの連載コラムを担当していた。さらに連盟のYoutube動画にも登場し、家庭菜園に関する情報を一般向けに日本語で発信していた。 しかし、白澤さんはパンデミックを迎える前に、生活の拠点をアメリカから日本の鹿児島県に移し、現在も同県霧島市…

2011年渡米、ヤクルトを全米に普及・コロナ渦中に帰国した清水実千男さん

2022年5月11日 • 福田 恵子

「ビジネスマンであれ」 アメリカではアジア系以外の人には馴染みがなかった健康飲料のヤクルトを、ヤクルトUSAのプレジデントとしての在任中に、50州中49州にまで普及させたのが清水実千男さんだ。清水さんは2011年に前任地のシンガポールからロサンゼルスに赴任し、同地で10年間を過ごした。その後、コロナ渦中の20年、ロサンゼルスから日本に帰国、ヤクルト本社を退職すると同時に故郷の鹿児島県霧島市に転居した。目的は、長らく離れて暮らしていた母親と同居するためだった。 「とこ…

駐在員としてカナダ、アメリカに暮らした増田義彦さん

2022年3月18日 • 福田 恵子

カナダ永住決断後に… 2014年までカリフォルニアに駐在し、JBA(ジャパンビジネスアソシエーション)の会長も務めた増田義彦さん。カリフォルニアから東京に戻って5年ほど経った頃の増田さんが、日本の新設大学で特別講師を務めることになり、学生向けの紹介記事を書くために取材したことが知り合ったきっかけだった。最初から増田さんの印象は鮮やかだった。私がメールで取材を申し込むと、「今、ニューヨークの空港で乗り換えのために待機中なので、電話で取材を受けられます」と、彼は…

数カ国での生活経てオーストラリアへ—広美・アッシュモアさん

2021年12月13日 • 福田 恵子

32年ぶりの日本 エミー賞受賞作で、ダウン症の若者たちの等身大の生活を描いたリアリティーTV番組「Born This Way」。長女がそのメインキャストの一人であり、また自身も同作に出演していた広美・アッシュモアさんは、17年間暮らしたロサンゼルスから2019年、日本に引き揚げた。しかし、その日本を終の住処とはせずに、22年、夫のスティーブンさんと共にオーストラリアに移住しようとしている。このシリーズでは、「アメリカ永住を決めた人」「長年住んだアメリカを去って日本に引き揚…

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このシリーズの執筆者

大分県出身。国際基督教大学を卒業後、東京の情報誌出版社に勤務。1992年単身渡米。日本語のコミュニティー誌の編集長を 11年。2003年フリーランスとなり、人物取材を中心に、日米の雑誌に執筆。共著書に「日本に生まれて」(阪急コミュニケーションズ刊)がある。ウェブサイト: https://angeleno.net 

(2020年7月 更新)