第26回 ニューヨーク州の日系人
アメリカの中部、東部、南部の諸州の日系人について、「百年史」が割いているページ数は一部を除いて少ないが、大都市ニューヨーク市を抱えるニューヨーク州は別格で、広告を含めて50ページにわたりその足跡、活動をまとめている。
経済の中心でもあり、銀行、商社、運輸、証券、飲食など日系の企業やお店の広告もふんだんに載せている。少し紹介すると、「味の素」、「伊藤忠アメリカ会社」、「三井商船株式会社」、「日本料理さいとう」、「高島屋」などだ。
ニューヨーク州の日系人の人口は国勢調査だけをみても、1900年に350人、1910年には1247人、さらに1920年には2686人と増えている。その後それほど大きな変化はないが、戦後195…