金丸 智美

(かねまる・ともみ)

1969年、山梨県生まれ。1991年渡米。2000年にニューヨーク・ブルックリンにあるPratt Institute大学院芸術学部油絵専攻卒業。ニューヨークや日本で絵画展を開く傍ら、ブックデザインやグラフィックデザインを手がける。2003年にロサンゼルスに移り、舞台のライティングデザインやロサンゼルスを拠点としたNPO「Great Leap」のパフォーマーなどを経て、現在はエディター、ライター、グラフィックデザイナーとして、ロサンゼルスの日系新聞社・日刊サンに勤務する。

(2011年5月 更新)

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ロサンゼルスの日系コミュニティのお正月と新年会

「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、Happy New Year!」 新しい年が明けた。アメリカ人にとっては最後のホリデー、しかし、南カリフォルニアの日系コミュニティでは、待ちに待った「お正月」がやってきた!元旦の初日の出から始まり、様々なコミュニティの新年会並び新役員就任式が、なんと3月まで続く。3ヶ月も新年会が続くなんて、さすがアメリカ本土最大の日系コミュニティがある南カリフォルニアだ! 初日の出 —新一世の慣習— アメリカで初日の出を見るために早朝から起きて海岸まで行くのは、南カリフォルニアに暮らす日本生まれの新一世の慣習で、日系アメリカ人にはないようだ。 友人の日系アメリカ人四世に、「初日の出をサンペデロまで見に行こう!」と誘ったら、「12月31日の日の出と1月1日の日の出では、何かが違うの?自分にとってはどちらも同じ日の出だけどね」と、なんだか寂しくなるような返事をもらった。日系アメリカ人と接していると、色々な場面で「顔はお互いに日本人だけれど、中身はアメリカ人と日本人だな」とハッキリと認識する時がある。この「初日の出」の出来事もハッキリと互いの違いを認識した瞬間で、面白いと思った。確かにフェイスブックを見ても、初日の出の写真をアップしているのは新一世か日本人ばかりだ。 しかし、友人の素朴な質問のお陰で、なぜ日本人は初日の出…

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ロサンゼルスの日系コミュニティのお正月 —お正月が待ち遠しい−

もういくつ寝るとお正月お正月には凧あげてコマを回して遊びましょう ♪♪ この歌は、滝廉太郎作曲、東くめ作詞の『お正月』。ほとんどの日本人が小学校で習うお正月の定番曲だ。師走に入ると、海外で暮らしているせいか「ニューイヤー」ではなく「お正月」が待ち遠しくなる。 「ニューイヤー」と「お正月」は感覚的に大きく違う。アメリカの「ニューイヤー」のお祝いは12月31日から1月1日になるカウントダウンがハイライトで、ニューイヤーになった途端に「ホリデーシーズンも残すところあと1日か…」と少し淋しくなってしまう。一方、「お正月」は除夜の鐘を聞きながら新しい年を迎え、初日の出を見て初詣をして、「一年の計は元旦にあり」というように、新たな一年の計画を元旦に立て気持ち新たに新年を始めようと新鮮さと厳かさがある。 「海外で暮らしているから、日本のようなお正月を過ごすのは諦めよう」などと思うのは、ロサンゼルスで暮らす人には無用だ。ロサンゼルスには戦前から多くの日系移民が暮らし、世代が二世・三世・四世・五世と移っても、多くの日本文化のイベントがコミュニティで行われ、お正月も大切な年間行事の一つになっている。 餅つき お正月を迎えるにあたり欠かせないのはお餅。師走(12月)に入ると、日系コミュニティでは、仏教寺院、日本語学校、そしてキリスト教教会でも餅つきイベントが次々と始まる…

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全米日系人博物館25周年 日本文化普及の功労者を表彰

19世紀後半に日本から米国に移民してきた日系1世たちやその子孫たちの歴史を語り継いでいる全米日系人博物館(JANM)が、今年で25周年を迎えた*。今月中旬、記念のガラ・ディナーがダウンタウンのW.マリオットホテルLAライブにて開催され、アケミ・ヤノJANM館長ら博物館関係者の他に、伊原純一総領事、ダニエル・イノウエ上院議員夫妻、ジャン・ペリー ロサンゼルス市議会議員、『スタートレック』シリーズのヒカル・スールー役で知られる俳優のジョージ・タケイ氏など、各界から約1300人が出席した。 今回のテーマは「引き継がれる家族の物語:広がり行く日系コミュニティー」。戦後の日系移民たちとその家族のビジネスが次世代へと現在は引き継がれ、新世代が大きな日系の輪を築いている。この日、戦後に日本文化を米国で普及させた功労者たち3人(金井紀年氏、山野・ジェーン・愛子氏と家族、スタン・坂井氏)が、JANMより表彰された。3人の受賞者たちにインタビューした。 金井紀年氏Life Time Achievement Award受賞 金井紀年氏  共同貿易社長。日本生まれ。金井家は、1960年代に渡米。起業家として米国に寿司文化を起こし、促進に貢献してきた。寿司と日本酒の相性の良さに注目し、居酒屋事業への進出や優秀な日本酒ソムリエの育成に寄与するなど、新たなビジネス分野でも成功を収めている ー受賞の感想は? …

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