(英語)時間をかけて植物を育てても、最近の庭師は、何て言っていたでしょう…「刈り込んで、縁取って、吹く」とか言ってましたね。そんなことをしてはダメです。ツツジやツバキといった低木の多くは、形を整えるために手で刈り込みます。ハサミで一気にチャチャッと刈り込んではダメです。そんなことをすると、本来木に備わっている自然美を損なうことになります。刈り込まれたように見えない綺麗な形でなければなりません。テクニックを要しますね。
私は、父や多くの年配の庭師に学びました。良い仕事をするために、自分自身に覚え込ませなければならない技術があります。時間とエネルギーをかけてテクニックを駆使できるようにならなければなりません。それができないと、自然美という庭の根本的なコンセプトを損なうことになります。
日本の庭師は、自然な形になるよう、時間をかけて造ります。刈り込まれたままの形にはしません。盆栽を見てもわかる通り、全部手で切ります。でも、ハサミの跡は残しません。1本ずつ切るのです。それは、自分が何をやっているのか、教えているのか、きちんと理解している人でなければ教えられない技術ですね。
日付: 2005年12月1日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: ダニエル・リー
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター