ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/interviews/clips/249/

前後関係・時代背景の織り成す意味 (英語)

(英語) 着物の展示があって「日本人女性の衣料品」と表示されていたとします。それはその通りなのですが、私が言いたのは、もし三世の女性が着物を着て、自分は日本の伝統を受け継いでいると言ったとします。その着物は彼女にとってアイデンティティの象徴としての役割を果たすことになるということです。(しかし)現代の日本人女性は自分のアイデンティティを主張するために着物を着ることはないですよね。この三世女性の主張を理解するためには、着物という物自体は同じでも、日系アメリカ人がお盆祭りに行って、三世の女性が着物を着るという彼らの体験を踏まえた上で、その物を見る必要があるのです。そうすることで、日本の着物というものに以前はなかった別の概念が生まれるのです。このような解釈なしに、物事を見ることに何の意味があるのでしょうか。物にまつわる出来事や見方は私たちの行動を理解するのに非常に大切な要素なのです。


アイデンティティ

日付: 2004年1月7日

場所: 米国、カリフォルニア州

インタビュアー: アート・ハンセン

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

語り手のプロフィール

ジェームス・ヒラバヤシ氏は、20世紀初期に米国北西部太平洋岸に移住した勤勉な農民の息子として生まれました。1942年、当時高校3年生だったヒラバヤシ氏は、パインデール集合センターに一時的に拘留されましたが、その後北カリフォルニアのツールレイクの収容所へ移送、抑留されました。

第二次世界大戦後、シアトルのワシントン大学で人類学の文学士号(BA)と文学修士号(MA)取得し、その後ハーバード大学で博士号(Ph.D)を取得しました。現在はサンフランシスコ州立大学の名誉教授であり、合衆国で初めて設立された民族研究学部の学部長を務めました。そのほかにも、東京大学やアルバータ大学(カナダ)、アーマド・ベロ大学(ナイジェリアのザリア)での研究・教歴を持っています。

ヒラバヤシ氏は、2012年5月1日、85歳で亡くなりました。(2014年6月)

Sabrina Shizue McKenna
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サブリナ・シズエ・マケナ

カミングアウトが家族に与えた影響

(1957年生まれ) ハワイ州最高裁判所判事。

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