ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/interviews/clips/1680/

『スージー・ウォンの世界』でグウェニ―役を得たこと(英語)

(英語)私がまだ結婚していた頃、ブロードウェイの『スージー・ウォンの世界』という舞台で最初のグウェニ―役を演じました。あまりセックスアピールのない優しい女の子の役でしたが、私の義母はあきれていました。もともと私は『フラワー・ドラム・ソング』のオーディションを受けていました。くだらない話ですが、オーディションにはそんなに着飾って行くものではないのに、義母は私に毛皮のコートを着せたがり、私はどこかのお金持ちの女の子のような恰好でオーディションへ行きました。そこでヨシオ・ミヤキとパット・スズキの代役をオファーされたのですが、私は娼婦役のオーディションがあることを聞き、結局はそのレギュラーの役をつかみ、最初のグウェニ―を演じることになりました。この役のために『フラワー・ドラム・ソング』は断りました。それが女優としての始まりでした。


日付: 2018年11月8日

場所: 米国、カリフォルニア州

インタビュアー: ジューン・バーク

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

語り手のプロフィール

タカヨ・フィッシャーは、1932年11月生まれの、舞台、映画、テレビで活躍する日系アメリカ人女優。第二次世界大戦中、子供だったタカヨは家族と共に西海岸を追われ、フレズノ集合センターに収監された後、ジェロームおよびロワーの強制収容所に収容された。その後タカヨはイリノイ州シカゴに住み、10代の頃に『ミス二世クイーン』コンテストで優勝。『マネー・ボール』(2011)、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007)、『幸せのちから』(2006)、『SAYURI』(2005)など、多くのメジャーなハリウッド作品に出演した経歴を持っている。舞台作品では1958年にニューヨークで『スージー・ウォンの世界』に出演し、ロサンゼルスのイースト・ウエスト・プレイヤーズ*の舞台にも多数出演している。(2018年6月)

*1965年に設立されたアジア系アメリカ人で構成されている劇団