インタビュー
陸軍に徴兵される(英語)
(英語)ジョージと私はペンシルべニア州に落ち着き、デラウェア川のペンシルベニア側で生活していました。川の東側はニュージャージー州のフレミントンという町で、私たちはそこで郵便物を受け取っていました。引っ越した60日後に徴兵の連絡が来たのもフレミントンからでした。
「収容所から出てきたのかい?」と、ある若者に聞かれました。私の顔にそう書いてあるかのように彼は聞いてきたんです。「収容所から出てきたいのかい?」と。そう書かれた腕章でも私がしているかのような調子でした。面白い男でした。「そうだ、収容所から出てきた」と私は彼の質問に答えましたが、その後はもう何も聞かれませんでした。きっと彼は、「収容所から出てきた人に会った。日本人だ。どうやって生活していくんだろうね。徴兵されたようだよ」なんて自分の親にでも話したんでしょう。
全ての試験を終えた私たちは、フレミントン軍事教練場に呼ばれました。現地に行くと、200、300人の徴集兵が来ていました。「ジミー・フクハラ」と名前を呼ばれました。彼は私をソルジャー、と呼び、「ジミー・フクハラ、前方中央に来い」と言いました。一体何が起こるのだろうと思いました。前に出ると、「お前は陸軍に徴兵された。だがお前が所属できる部隊はない。よって陸軍予備軍に派遣する。解散!」と言われました。私は教練場を出て、軍のどの部隊にも支部にも所属しないという正式な書類を受け取りました。沿岸警備隊にも、空軍にも海軍にも陸軍にも海兵隊にも所属できませんでした。いずれかに所属するはずでしたが、そうはなりませんでした。予備軍に所属することになりましたが、予備軍とはつまり、呼ばれるまで待機するということでした。
日付: 2015年2月6日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: ジョン・エサキ
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター