(英語) 当時、たくさんのことが起きていたので、それぞれに脈絡を持たせたいという思いがありました。なぜならVC(ビジュアル・コミュニケーション)のみを知っている人は、「ああ、この人たちは全く異なることを色々やっている」と思うでしょう。しかし、60年代初頭、末期、70年代初頭の状況を知っていて見た場合は、すべてが文化を変える政治的性質を持った運動であることがわかるはずです。50年代や60年代を体験したら、心に重荷をたくさん背負うことでしょう。私たちは誰なのか、アジア系アメリカ人とは、いわゆる東洋人とは何なのか、というような。それが初期のVCの特徴だと思います。
VCは何が違うのかというと、まず私たちは映画学校にいたわけではないということ。そして、メディアをアートや自己表現のためや、視覚的な表現法を試みるために学んでいたわけではないということです。出発点はそうではなく、過去を取り上げ、再現するという考えから始まったものです。
そして、これはとても重要なのですが、見る人たちは同じコミュニティの人たちでした。アートのためではなく、自己表現のためでもなければ、多数派社会の固定観念を破ろうとしていたわけでもありません。私たちは、私たち自身の固定観念を破りたかったのです。
日付: 2011年8月16日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: アレクサ・キム
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター