第6回・終 森林農業で経済安定へ
>> 第5回
住民を〃環境の番人〃に
HANDSは今年七月、パラー州のトメ・アスー移住地からアグロ・フロレストリー(森林農業)の日本人専門家を当地に呼び、コミュニティを巡回するセミナーを実施した。地球環境基金(環境再生保全機構)からの助成を受けた。
一見、保健衛生とは関係ないように思えるが、「住民がコミュニティを離れてしまうと自然破壊が進むんです」と定森さんは真剣な表情で訴える。広大 な市ゆえに南部の方ではすでに不法な熱帯雨林の伐採が始まっており、コミュニティが消滅した場所から不法伐採が始まる傾向がある。
コミュニティが解体しないためには、経済的に安定することが重要だとHANDSは考えた。バナナ、マンジョッカだけに依存せ…