第1回 元デカセギ子弟、島野パトリシアさん ー 10歳で母と共に日本へ
四世ビザが成功して五世、六世まで訪日就労しながら日本文化を学べるようになるならば、この査証制度は日系社会の将来を左右する大事な制度ではないか――そんな問題認識に基づいて、元デカセギ子弟で帰伯後にブラジルで弁護士になった島野パトリシアさん、デカセギ対応の最前線にいる国外就労者情報援護センター(CIATE)の専務理事・永井康之さんを迎えて、ニッケイ新聞の深沢正雪編集長と座談会を行った。
デカセギ子弟から弁護士が生まれる時代となり、今後の日本就労の枠組みをもっと真剣に考えることで、次世代を担う人材が生まれる可能性が出てきた。下地幹郎衆院議員が2度目の四世ビザ制度説明会を開催し、今後の筋道がより明らかになった今だからこそ問う、…