Speaking Up! Democracy, Justice, Dignity
For the 25th anniversary of the Japanese American Redress legislation, the Japanese American National Museum presented its fourth national conference “Speaking Up! Democracy, Justice, Dignity” in Seattle, Washington from July 4 to 7, 2013. This conference brought fresh insights, scholarly analysis, and community perspectives to bear on the issues of democracy, justice, and dignity.
These articles stem from the conference and detail the Japanese American experiences from different perspectives.
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Stories from this series
第二次世界大戦をめぐるハワイ日本人移民の忠誠心と日本人意識 ―短歌・俳句・川柳を史料として― - その2/3
Oct. 2, 2013 • Noriko Shimada
その1を読む >>3.二世部隊 ハワイの日系二世といえば、第100大隊、そして第442戦闘部隊はあまりにも有名である。彼らの輝かしい戦功・犠牲によって日系人の忠誠が証明されたといわれる。息子を軍隊に送り出すことによって、一世はアメリカへの恭順を示した。しかし、二世兵士の心情を思いやる一世、また兵士の親たちの悩みは深かった。 生みの親と育ての親の争ひに二世は迷ふ荊(いばら)踏む道 相賀渓芳 割り切れぬ千々の悩みに踏み迷ふ二世の親の心淋しも 相賀渓芳 敵とならん子の入…
第二次世界大戦をめぐるハワイ日本人移民の忠誠心と日本人意識 ―短歌・俳句・川柳を史料として― - その1/3
Oct. 1, 2013 • Noriko Shimada
はじめにこの発表は、ハワイの日本人移民一世の短歌・俳句・川柳を素材として、彼らの日本人意識、祖国への忠誠と移住地アメリカへの同化に焦点をあわせて、その変化を追うものである。取り上げる期間は、1931年の満州事変から、太平洋戦争を経て、1952年のサンフランシスコ講和条約発効に至るまでの、波乱に満ちた約20年間である。 この間、一世の法的地位・社会的立場は大変動を経た。戦前、日本人移民に帰化権はなく、一世は日本国籍の日本人であったが、ハワイ定住を決心しており、子どもたち二世…
働いて、働いて、働いて、そして立ち上がったハワイの人びと: 歌句に詠まれた日系一世の声 - その2/2
Sept. 26, 2013 • Mariko Takagi-Kitayama
その1を読む >> 4.第二次大戦後 反共の中、労働者の平等をめざして 組合の組織化や労働争議も、アメリカが世界大戦に参戦するにいたって、一旦足踏み状態になる。だが、終戦後間もなく、ハワイの労働者は、正当な権利を手に入れるべく立ち上がるのである。労働者の組織化をすすめた港湾労働者の組合ILWU(International Longshoremen’s and Warehousemen’s Union)のトップにはアメリカ本土からの白人アメリカ人、そし…
働いて、働いて、働いて、そして立ち上がったハワイの人びと: 歌句に詠まれた日系一世の声 - その1/2
Sept. 25, 2013 • Mariko Takagi-Kitayama
1.はじめに 19世紀末から20世紀始めにかけて、アメリカ西海岸と同様、ハワイにも多くの日本人移民が渡った。そして1900年にはすでにハワイ全人口の40パーセント近くを日系が占めるまでになっていた。 1910年代までは、砂糖プランテーションの労働者の多くが日本人移民であった。19世紀末から20世紀初頭は労働条件が特に悪く、砂糖プランテーションでは、日本人移民が中心となった特に大規模なストが1909年と1920年の2回にわたって行なわれた上、他のエスニック・グループのス…
ドラマ『99年の愛』-学生の反応
Aug. 29, 2013 • Teruko Kumei
(編集者注:本稿は、シアトルで行われた全米日系人博物館による全米カンフェレンス『Speaking Up! Democracy, Justice, Dignity』での日本語セッション「99年の愛/憎しみ(99 Years of Love / Hate)」(2013年7月6日)で発表された原稿です。同セッションの飯野正子先生(作成の背景)、島田法子先生(時代考証)の発表もご覧ください。) 『99年の愛~Japanese Americans~』は、東京ドラマアウォード20…
ドラマ『99年の愛』― 時代考証を振り返って
Aug. 27, 2013 • Noriko Shimada
(編集者注:本稿は、シアトルで行われた全米日系人博物館による全米カンフェレンス『Speaking Up! Democracy, Justice, Dignity』での日本語セッション「99年の愛/憎しみ(99 Years of Love / Hate)」(2013年7月6日)で発表された原稿です。) はじめにテレビドラマの脚本の時代考証は初めての経験であった。我々3人(飯野正子、粂井輝子、島田法子)は、『99年の愛~Japanese Americans~』の脚本の中にある歴…