第16回 モンタナ州の日系人
グレート・ノーザン鉄道から始まる
北はカナダと一直線の国境で分かれているモンタナ(Montana)州は、東をノースダコタ、南をワイオミング、西をアイダホの三州と接している。「百年史」では、「モンタナ州に日本人が最初に入込んだ経緯は詳らかではないが、一八八四年から一八九〇年頃の間、多い時は三十名も鉱山町ビュテに日本人賤業婦が入込んだといわれ、しかし大量に入ったのは一八九八年、東洋貿易会社がグレート・ノーザン鉄道会社に日本人労働者供給の契約を結び、多数を送り込んだことに始まる」と、いう総説ではじまり、10ページにわたって、紹介している。
以下、興味深い点などを追って、まとめてみよう。
前回紹介したワイオミング州とおなじよ…