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2 移民を授業する - 日系アメリカ人の記憶から学ぶ:  2 エド・イチヤマさん

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エド・イチヤマ

1923年ハワイホノルル生まれ。父と祖父は山口県出身,第一次世界大戦時にハワイに来る。祖父は日本に戻るが,父は床屋として生計をたて,ハワイ生まれの2世の母と結婚した。自称「2.5世」の元弁護士。第二次世界大戦前に長兄は身を寄せていた山口の祖父の元からハワイに戻り,次兄は日本にいる間に第二次世界大戦が始まり,長兄はアメリカ空軍に従軍し,次兄は日本海軍に従軍し,自身は第442連隊に入隊する運命となった。

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日系アメリカ人の個人史をつむぐ - エド・イチヤマさん
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エド・イチヤマさん プロフィール 1923年ハワイホノルル生まれ。父と祖父は山口県出身,第一次世界大戦時にハワイに来る。祖父は日本に戻るが,父は床屋として生計をたて,ハワイ生まれの2世の母と結婚した。自称「2.5世」の元弁護士。第二次世界大戦前に長兄は身を寄せていた山口の祖父の元からハワイに戻り,次兄は日本にいる間に第二次世界大戦が始まり,長兄はアメリカ空軍に従軍し,次兄は日本海軍に従軍し,自身は第442連隊に入隊する運命となった。 差別と闘った経験 12月7日のことを話しましょう。仕事中の事です。日本の飛行機が頭上を通過し、真珠湾を爆撃していました。私は大急ぎで走って家に戻り何事か確かめようとしました。その日のうちにFBIが父の家にやって来て、「いつどこで誰が生まれたのか。いつ、なぜハワイにやってきたのか。子どもたちの居場所はどこか」とイチヤマ家のことを詳細に渡って質問しました。そしてスパイ容疑がかけられました。日本に次兄がいて、しかも彼は日本海軍兵士だからです。父は苦しみました。長男はアメリカ軍、次男は日本海軍、私はアメリカ軍の第442連隊に入り、長男が所属する米連合軍は日本軍を攻撃し、日本軍にいる次男の消息は分からず、私は第442連隊の一員としてイタリア戦線で闘っていたのですから。 私は差別を2回経験しました。最初は日系人であるということでスパイ扱いされ、それでもアメリカ軍に志願した時です。私はハワイの100大隊に配属されました。日系人だけで組織された軍です。他の兵士とは別なのです。次に、本土の日系兵士と合流して442連隊になり、ミシシッピにあるシェルビー基地に移動した時に差別を感じました。町では、レストランもバスもトイレも白人(White people)用と有色人(Colored people)用に別れていました。私は白人ではないので有色人用を選ぶと、「そこは黒人用だ」と言われるのです。どちらも利用できず困りました。しかも大人であるにも関わらず「Hey, boy!」と子ども扱いでした。私たちは一体何者でしょう。とりあえずバスでは白人用と黒人用の間のまん中に座るようにしました。 家族の物語 戦争中も戦後も私はしばらく兄が許せませんでした。アメリカ市民なのに、なぜ日本軍に従軍できるのか分かりませんでした。兄は南洋でオランダ人に捕まり、ジャワ島で1年間捕虜になっていました。戦争が終わっても、日本軍として戦争に参加したことを兄がどのように語るのかとても気になっていました。戦後、時間がたって兄と会う時、とても辛い気分でした。パンチ・ボウルで苦しかった胸のうちを語り合って涙した時、ようやく本当の兄弟に戻れました。 戦争で勝つ人は誰もいません。誰もです。皆が何かを失います。戦争で何千もの若い兵士がこの世を去りました。何千もの母親たちや残された家族は凍りついたような感情を長く持ち続けなければなりません。 家族の話に戻りましょう。私の妻も義母も当時西海岸に住んでいたので、「敵性外国人」として強制収容所に送られました。日系人であるという理由でアメリカ市民である二世も送られました。1944年に妻の家族はオレゴン州に戻りましたが、日系人への偏見は続いていました。 私の父は後に帰化して市民権をえる事になりました。その時、本名のハチジロウではアメリカ人らしくないのでホース(人気TVキャラクターの名前)やワキ(床屋時代の常連だったポルトガル人の名前)に名前を変えようかと言いました。馬・イチヤマなんておかしいですが、ウイリアムやヘンリーはもっとおかしいと考えました。でも、結局、アメリカ人である事は名前の問題ではありません。心の問題です。父はアメリカ人として誇りをもって人生を終えました。私もアメリカは素晴らしい国だと思います。日系人の強制収容に対し、きちんと謝罪をしたからです。 インタビュー: 2006年8月(East - West Centerおよびハワイ日本文化センターにて、英語) More »


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