Ryo Kubohira

1991年生、兵庫県出身。京都外国語大学卒業後、大阪大学大学院修了。ブラジリア大学(2013年)、サンパウロ大学大学院(2016年)留学。その後、大阪大学大学院後期課程研究生を経て、現在ブラジル民族文化研究センター主任研究員。専門は近現代史における人種主義を基盤とする移民関連の研究を含めたブラジルの地域研究。

(2019年9月 更新)

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『移民と日本人―ブラジル移民110年の歴史から―』を読み解く―「ブラジル」日本移民研究への新たな視点―

1908年4月28日、第一回ブラジル日本移民の781名を乗せた移民船「笠戸丸」が神戸港を出帆し、6月18日にサントスに到着してから今年で111年目を迎えた。この間、紆余曲折を経て、今日ではおよそ190万人を擁する世界最大の日系社会がブラジルで築き上げられている。過日7月8日には、こうしたブラジルにおける日本移民の先達たちのこれまでの功績を祝し、連邦上院議会で日本人ブラジル移住111周年特別式典が催された。

この111周年の節目に、サンパウロ・ニッケイ新聞社の編集長、深沢正雪氏(ニッケイ新聞社編)による『移民と日本人―ブラジル移民110年の歴史から―』(無明舎出版)が刊行された。同書は、著者が日本史の「B面」たる移民史を再検討し ...

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